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KOKORO EP

 2024年の3月9日に新しい作品をリリースします。

 タイトルは「KOKORO EP」。

KOKORO EP
2024.3.9 Release
Format : CD (ダウンロードコード付き)
1. 心たち
2. See Your Heart
3. Joy
4. Hand Is

 4曲入りで、そのタイトルにもあるように、今回はEPという位置付けにしました。ミニアルバムとして完結させるわけではなく、次のアルバムに向かうための作品という意味を込めて。

 そして、「KOKORO EP」というCDはライブ会場限定販売とし、一般流通はしません。オフィシャル通販に関しては未定ですが、どちらにせよ、僕の手の届くところから、直接届けていきたい作品ができたということです。いつもわがままを聞いてくれる事務所、スタッフにも感謝します。

 では、直接届けていきた作品とはどういうものなのか。内容に関して、今回は事前に少しだけ話しておこうかなと思います。今作はサポートミュージシャンを入れずに、全て自分ひとりで、なんなら全て自宅でレコーディングを完結させるというテーマが最初からありました。すでにデジタルリリースしている「Joy」から始まり、全4曲ともにひとりで音と声を重ねた音楽になります。

 これまでのアルバム同様、ミックスは柳田亮二氏、マスタリングは中村宗一郎氏に依頼。パーソナルな作品でも、客観的な耳というものは必要だと僕は思っています。

 サウンド面のテーマはアンビエント。落ち着かない日々や、定まらない心に逆らわず、実験を繰り返しながら時を待つような気持ちで過ごした2023年。10年走り続けてきて、少し立ち止まるような感覚。作る音楽には自然と浮遊感が漂うようになりました。その音のなかを泳ぐように、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

 ひとりで制作していくなかで、全ての曲で「心」について歌うことを決めました。自分の心。誰かの心。彼や彼女、あなたや君や、お前の心。それでタイトルは「KOKORO EP」というわけです。

 今回はこれくらいにしておきます(笑)。続きはリリース後、音楽を楽しんでもらったあとにまたどこかで話せたら。

 「アルバムのなかの1曲」ではなく、「作品全体」として自己完結させようと思ったのは、12年前、0枚目と位置付けた6曲入りのミニアルバム「夜の終わり」ぶりです。その制作時は、Riddim Saunterを解散した直後で、ソロを始めるにあたり、何かひとりだけで完結する作品を作りたいという明確な意志がありました。再びバンドサウンドを鳴らすための助走のようなものが必要だったのです。アコギがメインではありますが、時間をかけてシンセを弾き、叩けないドラムを叩きました。あの作品があって、僕のソロはスタートできたのだと思っています。

 今作はアコースティックではないけど、どこか似たような気持ちがあります。「Chase After」という5枚目のフルアルバムで10周年を終え、また新たな気持ちで進んでいくために、「KOKORO EP」は大切な1枚になる気がしてなりません。


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