シェア
鶏林書笈≒ゆきやまイマ
2020年4月13日 16:52
新羅のある王様の時代のことです。その頃、新羅では中秋の日、機織りを競う行事がありました。全国から我こそはという機織り名人の女性たちが王宮に集まって来ました。機織りは日の出と共に始まり日が沈んだ時点で終了です。夜明け前の薄暗い中、王宮の庭にはたくさんの織り機が並べられ、その前には織姫たちが待機しています。太陽が顔を出すと同時に女性たちはいっせいに織り始めました。皆真剣な表情で手を動かしていま