シェア
鶏林書笈≒ゆきやまイマ
2020年4月9日 16:32
玉峰は夜空を見上げた。天気が良いためか銀河水(天の川)がはっきりと見える。「今年は牽牛と織女が会えるわね」彼らは一年に一度しか会うことが出来ない、運悪く雨が降ってしまったらその年は会えないのだ。世間の人々は二人を気の毒がる。だけど彼らには無限に時がある。今年が駄目でも来年、再来年があるではないか。そして、銀河水を挟んで互いを思いやることも出来る。だけど私は‥。自分が撒いた種とはいえ、愛し