フリーと言う名の無職になって思うこと

「無職になってから時間が有り余っている」と、書きたいところだが、実のところ日々なんやかんや忙しく過ごしている。
家のことをしたり、たまにもらう仕事をしたり、犬と遊んだり、本を読んだり、ゲームしたり、寝たり起きたりしていると、毎日があっという間だ。
そのどれもが大事なことだなと思えるようになったのは、年齢のせいかもしれない。
自分が今何をしているかを自覚しながら生きることが出来て、どの瞬間も愛おしく思えるようになると、基本的に鬱々とした人間の僕でも自分を許すことが比較的出来るようになった気がする。
何かをしていても、していなくても、僕はいま生きている。

わかりやすい何かの為に生きるわけでもなく、何かすごい結果を残しているわけでもないが、充実感がある。納得がある。
これをしなければ、他人に認めてもらえない。自分を許せない。と思うことが減った気がする。
おそらく自分は元来何かの為に生まれたわけでは無いのだろう。
もしかすると人間はみな、何かの為に生まれたわけではないのかもしれない。

無用の長物な自分を、他人を、犬を愛していきたい。

#エッセイ

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