【ゆる募】人生の残り時間を無駄に使う方法

酔生夢死、という言葉がある。
「何も価値のある事をせず、ただ生きていたというだけの一生を終えることということ」とのだが「生きる意味や価値がある」なんて幻に追われるより、目先の酒に酔うほうが有意義だと思う。
ちゃんと酔う、それを楽しむのが大事だと考えるようになったのは無職になったからかもしれない。
無職になって10ヶ月、効率と真逆の生活をしていて割とそんな自分が嫌いじゃないのは、無職の才能が有り余っているからなんだろう。
最近人と話すと価値観が浮世離れしてて面白がられるのだが、負の逍遥遊だなって自覚あるので、ネガティブ仙人として開眼を狙っていきたい。

これは働いている頃からずっとだが、人生を有意義なものにする方法は色んな方が語っているので無駄にする方法を模索していきたい。と、思っている。そのうち、開祖として布教するつもりだ。
現在33歳なので、事故とか病気がなければ最長50年くらい時間がある。
その時間をちゃんと無駄にして、ちゃんと満足するというのが唯一のルールだ。
例えば体に悪いものを腹いっぱい食べる、誰にも見せないものを作る、特に大会に出たりもしないゲームをやる、好きじゃないってわかってる本を読む、解決法のないことに悩む、手を動かさずに完成をただ祈る、そんな感じのことを続けている自分にはぴったりの目標だと思っている。

いろんなことを忘れること、も人生を無駄にするという行為のひとつな気がする。
学生時代から、いろんなことを忘れてきた。
読んだ本も、話した内容も、やったこと、行った場所、全部無駄にしてきたので、人生全体を振り返ったときに大枠で「楽しかった!」って言える自信がある。お任せください。

先日、友人とともにある展示を見に行った。
流行りものだけあって混雑していたのだが、正直展示内容自体はそこまで面白くなかった気がする。
でも、面白かった。行ってよかったなと今でも思う。
なんでかっていうと……答えはない。
いや、詳細を詰めて言語化したら友だちと行ったからとか、変な客居たからとかそんな感じなんだと思うけど、正直あんまり記憶はない。
ただ、行って金の無駄だったな、でも面白かったな。とだけ思った。
今後の人生も、そんな感じで生きていければいいなと思う。

#エッセイ #記憶忘却術 #楽しい生き方 #無職のたわごと

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