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情報と表出のギャップ

相手に言葉で伝える時に、「あれ?思ったより伝わっていないな」「わかってるのかな?」など、なーんか上手く相手と意思疎通できていないなと感じることはありませんか?
#僕はよくある

臨床の現場や新人・学生教育の場面などでよく経験します。
これには僕なりの考えがありまして、こういうことじゃないかなと思う部分があるので、この場で共有してみます。

相手との意思疎通ができていない1番の原因は、情報と表出のギャップがあることだと思います。
いやいや言ってる意味わからんよと思いますよね。
まず、情報(データ)は特に一次情報ですね。何も編集されていない情報です。表出(表現やアウトプット)とは今回は言語化したものとします。情報を自分なりの解釈で言葉にしたものです。
#まだわかりにくい

一次情報は何も編集されていないもの、データとして普遍的なもの。これをどう感じたかによって個人差が出始めます。
#もうそれは一次情報ではない

例えば

青く広がった広大な水面を見て、大抵の人は「海」と思いますよね。
しかし、これは今までの人生の中で「それは海だよ」と教えられたから「海」と思っているんですよね。実際、目にインプットされている情報(データ)は“グラデーションのかかった青が広がっている“ぐらいの情報ではないでしょうか?

なので、「海だ!」と感じているのはもしかしたら自分だけで、それを当たり前に表出(表現・アウトプット)してはいけないよと言うことです。
その人の持っている知識や経験によって、同じ言葉でも感じ方が変わることなんてたくさんあるものです。

僕がこんなふうに考え出したきっかけがあったんですが、
ある色盲(色合いが少し違う見え方をする)の方が
「あなたが見ている青は青でしょうが、僕にはあなたの思っている青とは違います。もう少し茶色に近い色をしています。しかし、周りがこの色を青と言っているので、僕も青と言っています。」
これを言われた時はすごい衝撃で、同じ言葉なのに実際に見ているものは全く違うなんて考えもしませんでした。

もし僕が青色をしているものを小さい頃に「赤だよ」と教えられていたら、多分“赤“だと言い続けていると思います。
それぐらい言葉は実は曖昧だったりするんじゃないかなと感じています。

ってなわけで
相手にしっかり情報を伝えたいときは、相手の知っている情報で表現することが大事なのではないかと思います。それには相手に興味を持ち、相手の事を知ることが必要です。

結論
情報と表現のギャップを埋めるためには、自分の常識を押し付けず、相手の知っている情報で表現することが大事ですよ。それには相手を知ることが重要です。

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