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謎解きの全国大会に参加したら地上波に映って日本一になった話 その2

この記事は、昨日投稿した
『謎解きの全国大会に参加したら地上波に映って日本一になった話 その1』
の続きにあたるものです。
その1はこちらから

※注意※

再三の注意とはなりますが、このnoteには『謎解き日本一決定戦X2022』のネタバレが大いに含まれます。

番組を視聴してからの閲覧を”強く”推奨します。

ここからは、特に動きが一挙手一投足確認できるので、記事と番組を合わせて見てみるのも面白いかもしれません。

決勝大会の様子は↓こちら↓から!


決勝大会前日~敗者復活編


決勝前日には、タンブルウィードの『タカラバコオープナー』にソロ凸し、もう一人ソロ凸していた方と一緒に遊び、クリア!

その後、『謎解き王トーナメント2020』優勝者、つまりは現謎解き王である方に挨拶とお祝いの言葉を述べて徳を高めました。えらい。

その後は寄り道した先で何故か迷子になってうろうろしたり、ゲームセンターでオンゲキを閉店までやり続けたりと、くたくたになりながら就寝。

どうせ前日の夜は興奮して寝られないだろうから、体を酷使して強制的に寝る作戦ですね。賢い。


決勝当日


昼過ぎに収録スタジオに集合した我々は、収録が開始するまでの間、交流を深めたり、ペンシルパズルを解いたりして静かに士気を高めていました。
他の出演者も思い思いに謎を解いたりしており、全員収録に向けて本気でコンディションを整えています。

それなりの長い時間が経った後、ついにセットに入る時が来ました。
どのような謎が出るのか、どのような形式なのか、我々はどこまで戦えるのか。
期待と不安と闘争心を渦巻かせながらスタジオに入りました。

スタジオに入る際にブロック分けも明らかになりました。
僕たちはAブロック。
Aブロックは最終予選で奇数順位だったチームで構成されていましたが、
相手の3チームは全員よく知っている面子、
かつ全員一枚謎の早解きに関してはかなりの実力者しかいませんでした。
初っ端からかなりの苦戦が予想されます……。

そんな僕の不安をよそに、収録はいつの間に始まり、
今田さんが小粋なトークを全プレイヤーに順番に振っていきます。
そういや僕たちのチーム結局どういった紹介になるんだろうか。

「謎解きの為なら遠征上等チーム!」

一番予想していなかった紹介のされ方が飛んできました。
確かに無策師はポーランドに行っているし、
僕もただの出不精につき「東京出たのは謎解きのためだけです」とは事前にスタッフに伝えていたのですが、
僕の知り合いには北海道から毎週のように遠征していた経験がある人など、遠征おばけがうじゃうじゃいるわけです。
そういった人たちにやや申し訳なさを感じながら「そこに謎解きがあれば!」などと偉そうに語ってしまいました。

今田さんのトーク振りも終わり、第一ステージのルールが発表されました。

一問一答の早書き謎解き。上位2チームが勝ち抜け。
いきなりの修羅です。
前述したとおり、Aブロックは一枚謎早解きの猛者ばかり。
しかし、一枚謎早解きに関しては僕も負けていられません。
やや攻めの姿勢での確実な正解を狙います。

1問目。
「めくる」→「めいく」と背景が白い文字はおそらく変わらないだろうと思い、「たやすい」の「た」をまず書きます。
書いている間に背景が赤い「くる」→「いく」の法則を考えます。
対義語、答えは「たたかい」だ!

ペンを動かしながら答えを導き、ロックボタンを押します。
その間6.9秒。
この強豪達が並ぶ中で、1問目から1着を取れたのはかなり大きな自信になりました。
いけるかもしれない、と更に強気になります。

2問目。
めちゃくちゃベタな五十音表が出てきました。
枠のトラップにはすぐ気づけたのですが、五十音表の処理などは宇陀君やEM君などがずば抜けて早く、3着となります。
そもそもこういう謎全般で言えるのですが、上の例示をほぼ見ず、下の問いの部分から判断して解く人たちにはどうしてもスピードで敵いませんね。
僕は一応確認してしまうので、そこでワンテンポ遅れてしまいがちです。

気を取り直し、総合1位のまま迎えた3問目。
突如現れた不可解な画像に一瞬脳がフリーズしてしまいますが、
無策師が即「カレンダー!」と気づき、そのまま無策師が解答。
流石相棒!

そしてボーダーと6秒の差をつけた4問目。
この問題でボーダー以下にならないタイムを残し、正解すれば勝ち抜けが決まります。

問題は……処理系の問題だ!
まず「プ」が黒くなっていることに気づく。
プラスの文字…丸の左下…丸は半濁点と句点もあるな……伏線!
3段落ちまで読み切った、これはいける!

ノリでロックボタンを押してから無策師に解説し始める僕。

……順番が逆では?

ボーダーとは時間に余裕があるはずなのだから、まずパートナーに解説をして同意を求め、確信をもってボタンを押すべきです。
このことには後ほど気づきますが、当時は完全に謎を解くことに集中しきってしまい、「勝負」については全く思慮が及んでいません。

問題のシーン

やや反省の残るゲームの展開のさせ方でしたが、全チームの答えが揃った時点で一位通過が確定。
3段落ちのある謎で全チームが正解しているというのが、このブロックのエグさ。正解できてよかった……。

ちなみに正解発表の際に僕から無策師にハイタッチを求めていますが、
放送ではそのままハイタッチされることはなく、僕の手が空中を漂う様子が見られます。必見。(本来はその後ちゃんとハイタッチしています)

虚無

この後に最速正解のコメントを求められ、
1問目終了時に松丸が「伏線」という発言をしていたことを踏まえて
「松丸君が文字通り”伏線”を張ってくれていたので解けましたね(ドヤ」
的なコメントをしたのですが、
1問目の松丸君のコメント含め見事に全カットされていました。かなしい。

このAブロックに関しては特に、問題の傾向がちょっとでも違えば結果が全く違っていた可能性が高いと思います。
ここを勝ち抜けられたのは本当に運が良かったです。
何はともあれ一回戦突破です!


配置を入れ替え、今度はBブロックを後ろから見守る立場となります。

真正面から力でねじ伏せるメンツばかりだったAブロック。
Bブロックは打って変わって曲者が揃ったな、という印象でした。
そして結果的にはBブロックそのものがかなりの曲者という、
曲者の曲者による曲者の為のブロックとなりました。

1問目。
いきなり謎が動き出します。そんな搦手ありなのか。
各チーム苦戦している中、後ろから見ていた僕は大きな事実に気が付きます。

文字がカラフルだなぁ」、と。

それ以上のことには全く気付いていません。
勝ち抜けを決めたからって完全に気が緩んでいますね。

2問目。
ヌードルにしか見えないが、なんとか答えがわかる。

解答者たちはタイムが両極化し、早く答えた2チームが「謎」とわざわざ漢字で書いていたり、「イクサ」と誤答していたり、不可解なことが起きています。
こんな強烈な違和感がありながら、まだBブロックの謎のギミックには気づいていません

3問目。
謎を解くと……え?「イクサ」になるぞ!?

ここで流石にいくらなんでもおかしいと気づきます。
2問目の時点で3問目の答えを書いていたということで、ほんの一瞬怪しさを感じてしまいますが、冷静に問題を見返すと……
あっ!枠の色と番組ロゴの色が対応している!

この事実に気づいた瞬間、
1stステージでいきなりこんなギミックを仕掛けてくるRIDDLERの思惑、それに1問目の時点で気づいた2チームの存在などに対し、あまりのヤバさに思わず一人笑ってしまいました。

この大会は、””””ガチ””””だと。

4問目。
枠の色から答えはすぐにわかりますが、いかんせん謎が難しい!
松丸君も心なしか解説がやや投げ気味だったように感じます。
やっぱり答えとなるワードがそのまま謎を解くカギとなる自己言及というか、自己回帰系の問題は難しいですね。
というか四角が3つ並んでいて、中に「口」「木」「なにもなし」という状態だと漢字にしか見えないのも、なかなか厄介なポイントでしたね。

Bブロックが始まる際は気が緩みまくっていた僕ですが、
いざ終わると自分たちがBブロックだったら落ちていた可能性は高かっただろうし、あのギミックに1問で気づくやべー奴らとこの先も競っていかなければならないという思いから、
Aブロックでよかった……」と冷や汗が止まりませんでした。

しかし、そんなところに更に追い打ちがかかります。
「敗者復活戦を行います!!!」

なんだってーーーー!!!!

前述した通り、Aブロックは時の運などが少し違えば結果が全く違っていただろう組。その実力は折紙付きです。
そしてBブロックは、蓋を開けてみれば1問目の時点で決着が着いてしまっていたブロックだったため、敗退した2チームはフラストレーションが非常に高まっているはずです。

この4チームの中から敗者復活で勝ち上がりでもした日には、
そのチームがその後波に乗るのは火を見るよりも明らか。
とはいっても決まっていることなので仕方ありません。甘んじて受け入れましょう。


敗者復活。
用意された席に座ると、4チームが檻に入れられていました。
(後から聞いたのですが、この檻は上から被せられたもので、被せた音などは全然聞こえなかったらしいです。プロの仕事。)

待機時間が長かったので、特定色の光が数字を描いている事に気づきます。
1stステージの時は違うパターンで動いていたのですが、あからさまに怪しかったので、ああ、やっぱりここ使うよねといった気持ちで見ていましたが、それは僕が上から見下ろしているから気づけた話。

果たして4チームは気づけるのか……?

松丸君が4チームに目隠しを外すように促します。
そしてモニターに表示された問題は「鍵を開けろ」。
1stステージとは打って変わって、一枚の謎を出すとかそういうことではなく、状況を把握する力を見ていますね。
僕の視点からはあまり見えなかったのですが、4桁錠にも色がついていたので、その色と対応するものを探さなければならない。視野の広さも大事になりそうです。
などと考えた時には既に決着はついていました。
EM・あせろらペアが強すぎる……!
一番厄介なチームが勝ちあがってきてしまいましたね。


そして残りの3チームはここで本当に終戦。

その後の収録の見学もできず、ただ去るのみ。
この先に待ち構える謎をこの身で体験する為には勝ち続けるしかない。
少しのミスが即敗退に繋がる過酷な戦いということを改めて噛み締め、
今後の戦いに向けてより一層気合を入れるのでした。


決勝大会編 中編へ続く




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