一日一知

金融用語集


餅つき相場は、新年の見通しに対する期待買いと年末の換金売りとが交錯し、相場が上下に慌しく動くことをいいます。これは、12月(年末)に出現するもので、餅つきの杵の動きのように上がったり下がったりする動き(様子)や正月用の餅代を稼ぐという意味から来ているそうです。

<本用語の使用例>

・年末特有の中小型株の餅つき相場も期待したいところ
・今日の前場まで上昇していた不動産株が下げに転じるなど、年末特有の餅つき相場の様相を呈している

凪相場は、マーケット全般で使われる用語で、相場があまり動いていない状態をいいます。これは、風がやんで、波がなくなり、海面が静まることを意味する「凪(なぎ)」に由来し、通常、出来高が少なく、相場が上昇も下降もしない小康状態を指します。

<本用語の使用例>

・今日は、昨日までの動きとは一転し、週末の凪相場となっている
・FOMCは相場の波乱材料にならず、ドル・円はいったん1ドル=115-120円のレンジで凪相場に入ると見ている

鉄火場相場は、主に株式相場で使われる用語で、博打場のような相場をいいます。これは、投機家が短期の勝負事として仕掛ける売買が中心で、理論や実態を逸失した投資行動(マネーゲーム)となり、相場が乱高下することが多いです。

閑散相場は、マーケット全般で使われる用語で、商いの極端に少ない状態にある相場をいいます。これは、重要な経済指標の発表前や休暇等で市場参加者の少ない時期などにおいて、相場を動かす材料が特になく、また先行きも不透明なため、様子見する人が増えて売買高が減少し、相場の値動きが乏しくなる状況を指します。

<本用語の使用例>

・全体的に市場参加者が不足しており、閑散相場の色が濃い
・売買代金は2兆円を大きく上回っており、閑散相場という状況ではない
・日経平均株価は、閑散相場のなか、プラス圏で推移するも上値は重かった

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