一日一知
金融用語集
夏枯れ相場は、「夏枯れ」とも呼ばれ、夏期において、マーケット(市場)の取引高が減少し、相場があまり動かなくなることをいいます。
主に株式や商品先物などで使われる用語で、具体的には、夏(7-8月頃)になると、海外では夏季休暇、日本ではお盆休みや夏休みと時期が重なることから、市場参加者が減少することで取引高(商い)が減ってしまい、小幅の往来相場になることを意味します。
一般に夏枯れ相場では、時として、ちょっとした材料に敏感に反応したり、投機筋が市場の隙を突いて仕掛けたりするこもあるので、リスク面では注意が必要です。
<本用語の使用例>
・足元の東京市場は、既に夏枯れ相場であり、実需の買い板が薄い状況となっている
・目立った材料が見つからないことから、商いも膨らまず、市場では早くも夏枯れ相場に突入するのではないかとの声も出ている
鯨幕相場は、主に株式相場で使われる用語で、相場の上げと下げが交互になっている状態をいいます。
具体的には、相場(ローソク足の値動き)が「白色の陽線(終値が始値より高い状態)」と「黒色の陰線(始値が終値より高い状態)」が交互になっている状態を指し、その形状が「鯨幕(通夜や葬式で使う白黒が交互に並んだ幕)」に似ていることに由来します。
一般に鯨幕相場は、市場に迷いがあり、上に行くのか下に行くのか見方が分かれている時や、手掛かりとなる材料がない時などに現れる傾向があります。
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