一日一知 ~無料サービスから有料サービスへ ~

無料サービスから有料サービスへ
前提
無料は社会規範
有料は市場規範

(無料のキャラメル実験)
MITの学生にキャラメルを売る実験を行った。
1つ1セントの場合⇒58人の購入者がおり、一人当たり3.5個購入した
無料の場合   ⇒207人の購入者がおり、一人当たり1.1個購入した
             ⇓
無料にしたのになぜか、一人当たりの購入数は下がっている

これは、経済学上、理にかなわない動きとなっている。

需要の法則
市場参加者が増加するため需要が増加する:需要の第一法則
一人当たりの購入量が増加することで需要が増加する:需要の第二法則

金銭が絡まないやり取りは社会規範(無料サービス)
⇒金銭が絡むやり取りが市場規範のため、購入者は自分の空腹感や、好みによって購入するかの検討を行う
社会規範を適用すると利益を追わずに他者の幸福感を気にする
・提供している側は市場規範を適用している場合が多い
・購入する側は、社会規範を適用している場合が多い
⇒無料から、有料に切り替えるときに顧客は社会規範から市場規範に移る必要が出てくる
市場規範を適用した際に、自らの利益のことを追求し、他者や提供者のことを気にかけることはなくなってしまう
「お金を払っているんだから当然」という考え方。

無料を有料にするには
相手にお金以外の何かで行動の対価を求める
「労働」を提供することによって見返りを求める関係には、「無料」と「有料」の中間に落ち着く。
他者との関係に慮った関係になった

社会規範を維持するならば、「返報」を行たがよい
自分たちのサービスを労働を支払ってもらい、「労力」をお金以上に自分たちにとって価値のあるものに設計する必要がある。
「顧客」の心の変化に気が付き、理解しておくひつようがある。

お金を介さないやり取りを、仲介しない方がよいと思う。ただ、一方的に与えるのではなく、してあげていることが当たり前でない認識を持たせなければならない。


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