ポジティブ変換人間 大久保綺更

こんにちは。大久保綺更です。
今回は、日吉で練習できるようになった今、私が年明けから約2ヶ月間自分で練習していた期間を振り返ってみて感じたことを書いていこうと思います。

今振り返ると、自粛期間の私はいつにも増して「ポジティブ変換人間」だったように思います。そしてそれが私のモチベーションを保ち続ける力にもなっていました。

[自粛期間の私のポジティブ変換一部]
・気軽に動きについて聞くことのできる環境でない
→本当に本当にわからない、という状況まで考え抜いて自分の動きに対する考えをまとめることができる

・ポールの代用品・物干し竿を使うしかポールの感覚を掴む方法がない
→ポールより重い棒で練習できるわけだし、次ポールもてる時にはすごい楽に助走できるに違いない

・芝生やコンクリでの練習が増える
→完全な環境で練習しないことでタータンで動作するときに発揮できる力が増す

・競技場、自転車で往復1時間30分かかる。それを週2回。シンプルに時間かかる。
→自転車漕ぎながら広い空見ながらイメトレしまくって、イメトレ完璧な状態で練習取り組めることほど有意義な練習はない。

・基本自重しか補強できない
→これは自重で負荷感じまくれる自分が心配することではありません。自重でもいくらでも素晴らしい練習はあります。

・跳躍できない!
→この2ヶ月で棒高跳選手として必要な動きをマスターして、いざ跳躍練習ができるってなった時に部分部分で練習していたものを合体させて発揮できれば、それで良いでしょう(自分的には自粛後の跳躍練が確認試験的な位置付け)。

・練習メニューが制限される
→できるメニューを丁寧にじっくり深く掘り下げることできるよね。時間ない、他にやることがーなどと言ってできないで放置してた練習にも全力で取り組むことできるよね。

・シンプルに焦ってきたなぁ
→意味のある練習をしっかりしているんだから無駄に焦る必要はない、むしろ程よくマイペースでできるこの時間を有効活用しよう

まだまだたくさんありますが、私の頭の中は本当にずっとこんな感じでした。

小学生の頃の私は、今の私からは全く想像つかないくらいネガティブ思考の女の子でした。そんな私の様子に目を光らせた私の母は「ネガティブなこと言っちゃダメでしょ!!」と毎回怒ってくれていました。(怒ってくるのは、危険な時以外ではネガティブ発言した時だけでした)。

中学生に上がったくらいには母親に毎回怒られるのが面倒だという一心でネガティブなことをほとんど言わなくなりましたが、この時までは”ネガティブに考えてしまうことの何がいけないのか”と思っていた節もありました。

ですが中2の冬、今思い出しても気持ち悪さを感じるくらいの、激しい砂山他校合同練習に2回参加しました。
1回目、心が折れて、練習始まって早々ネガティブ思考になってしまったんです。
脳って本当に単純で”あーだめだ”って思ってしまうと身体がもう頑張って動いてはくれなくなってしまって、そのことをこの時初めて実感しました。
それで、陸上を始めてから初めて気からきた病(本来の気持ち悪さ以上に気持ち悪さを感じるようなイメージですかね)でその日の練習途中一度抜けてしまったんです。
自分のただの”ネガティブ思考”に負けてしまったのが本当に悔しくて、当時の顧問に「お前が弱音吐いてんの初めて聞いたよー」なんて言われたのも悔しくて、学校としては行く予定がなかった2回目の砂山合同練習(練習メニューは1回目と全く同じ)に、同じ部の数人とリベンジのような形で参加することに決めました。

その2回目の砂山練習では「どんなにきつくてもポジティブ思考で最後まで乗り切る」という気持ちで臨みました。ネガティブなことが頭に浮かんできそうになっても無理やり押し込んでポジティブにすることで、なんとか最後まで心折れることなく練習を乗り切ることができました。単純に2回目だということも関係してるかもしれませんが、それ以上にポジティブ思考の重要さを痛感しました。


こんな出来事から最初は嫌々母親に従っていたところからポジティブ思考の信者になった私ですが、このポジティブ思考があると、割とどんな場面でも乗り越えられます。
乗り越えるだけでなく、周りから見たら逆境とも呼べる状況を、マイナスからゼロ地点、更にはプラスにすることすらできます(もちろん、逆境と言われるような状況に陥らないのがベストですが)。
なってしまったらそこからどうすべきか考えるしかない怪我や急に悪天候になった日、鬼メニューとも呼べるようなメニューを乗り切らなければならない日、お気に入りの服を破ってしまった時などもです。

ただし、気をつけなければならないのは、「物事をポジティブに捉えることと楽観的に捉えることは違う」ということです。"何となく"なんとかなるよねーではなく、ある現状をしっかり捉えた上で違う視点から捉え直すことで、見えてくる別の道があるということです。

まとめに入りますが、跳躍ブロック皆さん大好き『パッション』。
しんどかったり限界突破する間際、「ぱっしょーーーーーん!!」と叫ぶ皆さんはパッションの民であるとともにポジティブ思考の民であるとも言えるかもしれません。

これからもパッションですね。
以上です。

大久保綺更

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