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恵方って結局何なのよ。

恵方とは

吉方(きっぽう)とも書く。古くは正月の歳神 (としがみ) の来臨する方向(現在は居る方向と呼んでいたりもする)をいった。陰陽道が入ってのちは,その年の歳徳神 (としとくじん) ,恵方神がおり,たたり神のめぐってこない最もよい方向とされた。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

ということで歳神様の来臨する方角のことを恵方と呼んでいるようだ。そういえばお正月に注連縄や門松を飾るのも歳神様を迎えるためだと聞いたことがあるよね。お年玉の由来も、歳神様が置いていくプレゼントだったね。

その方角とは?

十干(じっかん)
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の総称。
これに五行(ごぎょう)の木・火・土・金・水を結びつけ、さらにそれぞれ兄(え)(陽)と弟(と)(陰)を配し、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)とよぶ。
ふつう十二支と組み合わせて用い、年や日などを表す。

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(画像:(東京神宮館))

要するに、恵方というのは、歳神様が毎年鬼を追いかけて、トムとジェリーのようなドタバタをしているというわけ。だから毎回方角が違うんだね。

ちなみに吉神(=恵方)のほかに、鬼の逃げる方向(鬼門)、五黄殺、暗剣殺などの方角もある。年によって変わる。画像は平成26年度。

つまり令和2年の歳神様は西南西(二十四方位では「乙=きのと」)からやってくるということなのね。よく見ると丙の方角だけ2倍の出現率を持っているので、恵方は4方向しかないということになりますね。

  方 角    十干            西暦末尾の数  角度
東(東北東) 甲(寅卯の間) 甲・己の年  4または9    75度
西(西南西) 庚(申酉の間) 乙・庚の年  0または5   255度
南(南南東) 丙(巳午の間) 丙・辛の年  1または6   345度
北(北北西) 壬(亥子の間) 丁・壬の年  2または7   165度
南(南南西) 丙(巳午の間) 戊・癸の年  3または8   345度

なぜ今なの?

日本では正月と言えば元旦からの三が日だけど、古い暦では今が正月(旧正月)なんだ。中国からの旅行客が春節(春の節分)といって、海外旅行に出るのは有名だよね。恵方というのも、日本では節分といえば豆まきだけど、恵方も旧正月にちなんだ内容だから、ということなんだね。

これがほんとの豆知識ってね。

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