定期的に上がる日本人の給料安すぎ問題

ちょっと思うことがあるので、雑ですが私の思っていることを書いていこうと思います。
まず日本人の給料は安いか、ということから考えます。個人的主観と断片的な意見ですが、全体を見渡すと20代は給料が低いと思います。私は不動産業界にいるので色々な人の年収を知る機会があります。物件オーナーは当たり前ですが高年収の人が多いです。でもその物件に住む人は年収が低いです。月5万円の家賃の物件に住む人で年収300万円未満の人がたまにいます。
次に何故安いか、を考えます。そもそもこれは今の50代60代が20代だった頃や50代60代の現在の年収と比較するから安く感じるのです。先ほど20代は安いと言いましたが、現代の相場では普通になるのだと思います。安い原因は様々です。派遣だからとかアルバイトだからとか。大手企業や急成長ベンチャーなら20代でも結構年収高いです。私の知るデータでは大手企業の子会社ではボーナスが年間基本給の6.4ヶ月分(20代で年収500万超えている人を見たことがあります。管理部門の人です)。急成長ベンチャーでは22歳で年収400万越え。営業職ではないです。
で、正社員、派遣、アルバイトの大きな違いは何か、ということを考えます。私は以下のように大きく分類しています。
正社員:自身の能力を売りにして年収で評価される。
派遣:自身の能力を売りにしてそれを使用した時間に対し評価される。
アルバイト:自身の時間を売りにしてそれに対し評価される。
日本は昔、ものづくり大国でした。一次産業と二次産業の国でした。ものを作ってそれを売っていたんですね。ものは有形なのでお金を払う消費者側は価値がわかりやすいので価値に見合ったお金を払いやすいです。そしてものづくりには時間がかかります。でも時間をかけた分ものという有形がたくさんできます。それを売ります。お金になります。だから今までは勤務時間が多いほど売り上げも多くなっていたんですね。売り物が増えますから。それで企業は対価として勤務時間が超過した分は残業代として払っていました。
それが今はどうでしょう。日本はサービス大国になりました。三次産業の国です。サービスという無形のものを作って売っています。これが難しい。日本はものづくりの国だったせいか有形のものの価値はわかるが無形のものの価値がわからない。売る側も買う側も無形の価値がわからないので値段がバラバラです。売る側が安く売っているときもあれば買う側が高く買っている場合もあります。無形のものでも売ればお金になります。勤務時間が多いほど無形のものができます。ただそれは本当に売り物なのか?有形でいうところのゴミを作っていないか?それでは勤務時間が多いほど売り上げも多くなるとは言い難いです。売り上げが少なくても企業は対価として残業代を払わなくてはいけません。この残業代は果たして正しいものなのか。そして売物を正しい価値で売っているのか。無形のゴミを作っていないか。これは考え直す必要があります。
次に日本は中小零細企業が多すぎです。まず企業でいうところの総務・人事などの管理部門は営業・生産等の社員が1人増えたから1人必要ということはありません。仮に中小企業を例に取り、全社員50人に対し管理部門が2人いるとします。それが100社集まると5000人に対し管理部門が200人いることになります。これが5000人規模の大企業1社だとそんなに人いります?多分50人くらいでできるのではないでしょうか。大企業のメリットは統一されたシステムで管理できること。これにより50人では2人必要でも5000人では200人もいらなくなります。営業・生産等の社員が50人増えたから管理部門の社員が2人必要ということではないのです。でも日本は中小企業が多いです。どの会社もバラバラのシステムを使っています。つまり結構無駄なことをしているのです。これを突き詰めていくと、(結構色々なこと端折りますが)意外にも無形のゴミが多いのです。売り上げが少ないから給料が少ししか払えない。当たり前のことです。あとは中小企業の社長はたいして仕事をしていないのに自身の給料を多く取りがちです。そうでもない社長が多くいることを知っていますが、でも事実給料泥棒な社長がいるのです。こういう企業の社員が割を食うのです。
あとは派遣・アルバイトが多すぎです。それは裏を返すと能力が少ない、全くない人が多いです。でもこれは仕方ない側面があります。今まで日本はものを作っていればよかったので職人技を必要としないようなものでシステムが完全に構築されていればマニュアルに則ってものを作るだけでよかったのです。現代でいうところの「それしか」していないのに多くの給料をもらっていたということです。それが今は多くの企業は無形を売りにしているので能力がない人には厳しい社会です。無形の作り上げる上でマニュアルでできるような業務内容(例えばエクセルに数字を打ち込むだけなど)であるものには多くのお金は払えません。誰でもできるので。で派遣・アルバイトはそれをどのくらいの時間やったか、で給料がもらえます。でも誰でもできるのでこんなに多くの時間働いたのにこれしか給料もらえないの!?という現象になるのです。これが今の20代で多く起こっています。でもそれがだんだんと標準になってきているのです。
そもそも現代は価値のわかりづらい無形のものを多く作っているので働いた時間で給料を払うシステム自体が間違っています。無形のものでもほとんど価値が決まっていて、それに対してかかる時間が何時間かかるというのがだいたいわかっていれば売り上げが予想しやすいので時間で給料を払うシステムは間違っていません。例えばITでいうところのサーバー構築みたいな。でも価値がわかっている無形のものは技術を身につけたら結構誰でもできます。価値がわかっている無形のものを売りにしている企業は売り上げが予想しやすいですし、社員にある程度の給料を払うことが可能です。ただこのような企業はほかに強みがないとすぐに倒産します。システムを構築しやすいので。こういう企業は大企業に多いですね。看板の安心感という強みがあるので。
じゃあ中小企業はどうするのというとやはり世の中にないような奇抜な無形を作らないといけません。しかも価値のある無形。これを作るには過程で無形のゴミがたくさんできます。それでも価値のある無形ができると信じて多くの企業(人)は時間を投資します。でも結果無形のゴミしかできなくて多くの企業が倒産したりするんですけど。その中でも奇抜な価値のある無形を作ると急成長します。私が思い浮かんだのはZOZOですね。
多くの人は無形のゴミを作って仕事した気でいます。それがいくらで売れるのか、そもそも売り物になるのかということを全く気にしません。それを考えるのは経営層や上司の仕事でしょ?と言って自分は無形のゴミを作り続けます。一番やばい人は無形のゴミを多大な時間をかけて作る人ですね。例えば会議の議事録を数時間かけて作る人。これは5分10分でできなかったのか?そもそもその会議は必要なものだったのか?ということを考える必要があり脱線するのでここで割愛します。

今の若者はのんべんだらりと生きてはいけません。現代は無形なものが売り物のメインなのでどうやったら価値のある無形を生み出せるのか考えなくてはいけません。価値のある無形を作り出すスキルを磨かなくてはいけません。スキルがないなら価値のある無形を作り出すスキルの人と仲良くなるなど考えなくてはいけません。例えばスキルのない人でも愛嬌はすごくいいですとかすごく元気ですとかイケメンです可愛いですとかで価値のある無形を作り出すスキルの人と仲良くなれればそこで学べる機会を得ることができたり傍に置いてくれたりします。スキルなしでもその人が傍にいるだけで価値のある無形を作り出すスキルの人がモチベーションが上がったり多くのアイデアが浮かんだりするなどで多くの価値のある無形を作りだすことができるようになったのであれば間接的にスキルなしのあなたが価値のある無形を作り出すことができたことになります。そうしたら売り上げが上がります。結果、給料が多くもらえます。そういう努力をしないで給料安いと嘆いたところで何も変わりません。スキルなしでぼーっとしているだけで給料がもらえる時代ではないのです。

まとめると、
・20代は給料が低い(でもそれは全体を見るからで20代だけで見たら相場)
・日本は中小企業多すぎ、大企業が増えればいいのに(という勝手な希望)
・日本は有形を生み出す国から無形を生み出す国に変わっている
・日本は無形の価値がわからない
・日本は無形のゴミを作りがち
・無形のゴミを作って仕事した気になるな
・価値のある無形を作れ
・自分磨きを怠るな、行動しろ

以上、完全な主観及び独断偏見な意見でした。参考にならないと思いますが何か刺激になれば幸いです。思いつきで雑に書いたので流れ滅茶苦茶だしところどころ何言っているの?な部分が多いかと思います。何かあればコメントください。議論しましょう。


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