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Notionで論文査読業務を管理する

論文の査読(掲載前の審査)依頼って,なぜか来る時は立て続けに来るので,同時に複数抱えていることが多いです。査読の期限は雑誌によって異なるので(大体2週間〜4週間くらい),並行して複数論文を査読する場合は,効率よくやらないと期限前になってバタバタとコメントを書く羽目になります。

エディター業務の場合は,査読業務よりやや大変で,1つの論文を複数の査読者に査読依頼をして(この査読を引き受けてくれる人を探すのがまた大変なのだが),それぞれの査読者の期限を把握しておく必要があります。査読者のコメントが出揃ったところで審査結果を著者に通知し,必要に応じて著者に修正を依頼しその期間を設定,さらに場合によっては再査読,といった流れで,最終的に論文が受理となり組版に回すまではお付き合いしなければなりません。

この手の業務管理にガントチャートを使いたいと思っていたので,最初はjootoを使っていたのですが,今ひとつしっくりこず,有料のアプリでも良いのがあれば買ってもいいなと思ってたところに,Notionでガントチャートが使えるという記事を発見し,早速導入してみました。

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査読の場合は,論文ごとに期限を設定し,査読を始めたら「In progress」,まだ始めてなければ「Not started」,完了したら「Completed」とStatusを変更するようにしています。

エディター業務の場合は,論文をTable viewでリスト化して,各論文のページにTimeline viewをin lineで挿入して,各査読者の査読期間や著者の修正期間などを表示させるようにしています。

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各論文のページに,原稿のファイルを貼り付けておきます。査読を始めたら,論文を読んで気がついたことはコメント欄に入力しておきます。コメント欄じゃなく,普通にテキストとして入力してもいいのですが,タイムスタンプが付くので,何となくコメント欄を使っています。

著者へのコメントやエディターに対するこちらの見解についても同じページにまとめていきます。以前はこれをそれぞれMS-Wordの独立したファイルで作っていたのですが,今はNotionで完結できています。

最後に掲載の可否に関する自分の判断を「Judgement」に入力し,Statusを「Completed」にして完了です。後日,エディターの最終判断がメールで送られてくるので,「Final Decision」に記録しておきます。自分の判断とエディターの判断が一致する場合と異なる場合があるので,一応,後で振り返れるようにしてます(あー,やっぱね,と思う程度で,大して振り返らないですが)。

こうやって査読コメントをまとめておくと,似たような実験デザインで似たような穴のある論文の査読依頼が来た場合に(実際に結構ある話なんですが),表現を使い回せて便利だなと思ってます。

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