投資と麻雀とパチスロと競馬(102)

「青天を衝け」を観てますか?

NHK大河ドラマなんて年寄りが観るもんだろ…
って思って見てない人は是非観て欲しい。

あれは歴史ドラマの皮を被った経済ドラマだ。

先週の放送で渋沢篤太夫(とくだゆう/後の栄一)は一橋家で銀札の発行を提案した。

その当時は紙幣に価値を見出せない人が多く、全然普及していない。

渋沢は一橋の懐を豊かにする為に方々を行脚していたが、銀を懐に入れて大変だったと回想するとともに、普及しないのは信用が無いからだと論じた。

打開策として実際に銀札と銀を交換出来る交換所を作り、農民に銀と交換出来るところを見せ、銀札を見事に普及させた。

金は信用で成り立つ。

数年前にホリエモンも金は信用の物差しと言っていたが、江戸時代からそれを理解していた渋沢栄一はやはり偉人だ(常識として金は信用と言われていたが、私が知らなかっただけかもしれないが)。

(ホリエモンは金は信用の物差しだから借金はその人の信用度というのも間違いでは無いと思う。ローンも、会社の借り入れも言わば借金。
お金持ちや大企業がお金を借りやすいのも納得。)

話を戻すが、渋沢は農民から一橋家の家臣になっている。

尊王攘夷の志士として幕府転覆を企てたが、その幕府の一員となる。

当時は志が全てだからとんでもない転身ではあるが、利があったらそちらに向かう姿勢が後の明治以降でも活躍出来る要因だったのだろう。

渋沢が一橋家に仕えたのは言わば転職活動。
そして転職理由が幕府の一員になってより広い視座の情報を得ること。

とても現代的な理由だ。

転職したのは金が無いという理由も大きかったが、真実を見極めるために情報を尊び、宿敵の幕府に入るのは勇気がいる。

渋沢の一連の行動は社会人としてとても参考になる。

そして、ドラマは幕末の末期。
ここからが渋沢の本当の活躍する場であり、働く人の参考になる事が沢山詰まっているはず。

今年の大河ドラマは面白い。

週に1時間だけなので、是非観て欲しい。

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