保険リスクマネージャーの視点_1

企業保険の被保険者団体PARIMA Japanについて

保険会社や保険代理店のネットワークに比べて、これまで被保険者間のつながりは少なく、特に企業の被保険者間のネットワークはほとんどなく、他社でどのような取り組みをしているのか情報共有をするようなプラットフォームはありませんでした。

PARIMAはPan-Asian Risk and Insurance Management Associationの略で、シンガポールに本部を置き、保険会社やブローカーがスポンサーとなる、アジア圏における被保険者団体です。PARIMA Japanはその日本支部となっています。入会資格は、企業サイドにおいて、保険やERMなどリスクマネジメント業務に携わっていることとしており、保険会社や保険の販売を生業とする代理店・ブローカーは入会資格がありません。

2年ほど前は会員数が100名にも満たない状況でしたが、昨年10月に東京赤坂で日本で初めてPARIMA Tokyo Conference 2018が開催されたことをきっかけに、大幅に会員数が増加しており、2019年1月現在では300名の会員がいます(PARIMA全体では1,500名以上の会員がいます)。私は昨年より事務局として、イベントの企画や会員間のネットワーキングのサポートを実施しています。

会員になるためには、以下のWebサイトより申込みを行いPARIMA本部の承認を受ける必要があります。入会金や年会費もかからず、脱退も自由です。
https://www.parima.org/jp/join-us/

まだまだ活動を始めたばかりでPARIMA Japanとしては年に2回程度のイベントを運営していますが、毎回参加人数が増えており、1月24日に予定している会員向けの保険のグローバルプログラムに関するクローズドイベントでは、90名近い参加者を予定しています。

特殊性の高い企業保険分野においては、保険会社・ブローカーとの情報の非対称性が大きく、こうした組織を通じた他社とのネットワーキングにより得られる価値は非常に大きいと考えています。直接的に本業に繋がる活動ではありませんが、日本企業の保険リスクマネジメント向上に資する活動だと思いますので、もっと多くの企業に参加してもらえるよう努力していきたいと思います。


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