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風っこくるり号

かつてはJR東日本の観光キャンペーンが多く催され、千葉県でも様々なイベント列車が走りました。
その中で珍しく思ったのは、珍しい非電化区間を走った「風っこくるり号」です。
久留里線に来たのは、キハ48形を改造したトロッコ列車「びゅうコースター風っこ」が走ります。
仙台支社管内でトロッコ臨時列車として使用されていますが、他の支社管内でのトロッコ列車としても運用されています。
そんなトロッコ列車が、かつて久留里線を走ったのです。

「風っこくるり号」は、2007年~2008年にかけて土日祝日の休日を中心に運行した臨時列車でした。
「ちばデスティネーションキャンペーン」で催された臨時列車のひとつになります。久留里線のキハ30形に只見線のキハ48(改)「びゅうコースター風っこ」編成を連結した臨時列車です。通常運用している編成車両に連結して4両で運転されました。
その編成には「特製のヘッドマーク」を付けて運転されています。
2007年および2008年にそれぞれ運転されており、それぞれの年でデザインの違う「特製のヘッドマーク」が付けられていました。

連結される通常運用の編成は、そのダイヤに該当する編成を連結。
通常運用の編成2両+「びゅうコースター風っこ」編成(キハ48(改))という編成で、通常運用の編成の後方に連結した編成になります。
終点の上総亀山駅にて一度切り離し方向転換したのちに再度、通常運用の編成の後方に連結し向きを変えていました。

「特製ヘッドマーク」にはそれぞれ、可愛らしい狸が描かれており、名所にある亀山湖もデザインされています。

これ以降に久留里線に入る観光列車は、2009年に旧型客車をDE10形ディーゼル機関車が牽引する「のんびりくるり号」が運転されたのみです。

サイクリング用の「菜久留トレイン」がキハ130に入れ替わってから走っていますが、これはサイクルツアー実施に向けた自治体向けの試乗モニター調査で運行することになったものです。

かつての気動車王国と言われた房総の最後の非電化区間である久留里線。
こんな華々しいこともあったと言うことで。

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