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ETFなど

ETFの種類

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過去25年間のトータルリターンに基づく曲線

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商品型ETFは何も生まない資産

株や債券は景気の循環に合わせて上げたり下げたりしますが、株は配当を支払いながら長期的には経済の成長とともに上昇するものですし、債券も満期まで保有すれば利息がついてくるものです。つまりこれらは期待リターンが正の資産です。
 しかしながら、金や原油、農作物ををもっていたところで、配当も利息も入ってきません。それどころか、これら商品の現物は適切な倉庫や貯蔵施設に保管する必要があるため、保管コストがかかってきます。つまり、単純に保有しているとお金を失っていく資産なのです。これをネガティブ・キャリーと言います。

コンタンゴに注意

商品型ETFの多くは、現物ではなくて先物を保有しています。
ところが、先物には満期があるので、同じ先物をずっと持ち続けることはできません。そのため保有している先物の満期が近づくと、それを売却して次の限月の先物を購入するということを定期的に繰り返す必要があります。これをロール(Roll)と言います。ところが商品先物をロールする際、ほとんどの場合が売却する先物よりも次の限月の購入する先物の方が値段が高いため、ロールするたびに資産をすり減らすという現象が起きてしまいます。
この状態をコンタンゴと言います。

なぜコンタンゴになるのか

商品先物の価格は、(先物)=(現物)+(金利)+(保管コスト)(コンビニエンスイールド)

で表されます。
例えば、現時点では必要ないけれど、3か月後に原油の現物が必要になるとしましょう。すると、現時点で原油の現物を買って3か月間保管する必要はありません。代わりに3か月後に満期を迎える先物を買って、3か月後に現物を先物価格で購入すればよいわけです。現時点で原油の現物を買うには、その分の現金を売り手に支払わなければなりません。例えば100万ドル分の原油を買うとします。すると手元から100万ドルなくなってしまうので、100万ドルにつく金利を稼ぐ機会を失ってしまいます。一方、100万ドル分の原油先物を買うのに、現時点で100万ドルも必要ありません。その一部を証拠金として先物口座に差し出せばよいだけです。また自分の口座ですから、証拠金につく金利も当然自分のものです。また、現時点で現物を買うと、3か月分の保管コストがかかってしまいますが、先物を買っても一切保管コストはかかりません。したがって商品先物は、現物価格に満期までの金利と保管コストが上乗せされて取引されます。そうでなければ、皆が商品先物によって原油を調達しようとするでしょう。




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