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【Story of Life 私の人生】 第53話:修学旅行 Part 1

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第52話:事件勃発 〜 父の手術 をお送りしました。
今回は、高校生時代では数少ない学校の思い出の一つである、修学旅行のお話をしようと思います。

修学旅行は二年生の時で、九州旅行に行きました。
当時の都立高校では初めて、本州以外の土地に行くことになり、福岡〜佐賀〜長崎を巡りました。
一年生の頃、修学旅行に関するアンケートがあったのですが、その結果、私たちの学年は「北海道」か「九州」を希望しました。
当時は、都立高校の規定で、飛行機を使用する修学旅行は禁止されており、また出発から96時間以内に旅行が終了することに決まっていたので、学校側からは「北海道は飛行機でないと行けないし、九州は96時間ルールで難しい」と回答され、他を選ぶように言われました。
学校側の回答を受けて、私たちは、学年全体で再度話し合いをしました。
その結果、「北海道も九州もダメなら、修学旅行は行かなくて良い。修学旅行積立金を全額返金して欲しい」という、何とも「かわいげのない」結論となり、学校側に回答したのでした。

学校側は、まさか「修学旅行に行かないで良い」という回答が来るとは思っていなかったようで、流石に頭を抱えてしまいました。
都の教育委員会と色々と検討を重ねた結果、最終的に「ブルートレインを使って九州に行く」ことになりました。
ただし、1台の寝台特急に8クラス全員が乗ることが出来ず、3クラスは「さくら号」に、5クラスは「はやぶさ号」に別れて乗車して、博多まで行くことになりました。
博多からは、クラス毎にバスに分乗し、太宰府天満宮、柳川、虹の松原、平戸へ。
翌日は4つのコースの中から自分が選んだコースの観光をして、平戸でもう1泊。その次の日は、平戸から伊万里に寄って博多で1泊し、新幹線で東京に戻るという行程でした。

私は二年生最初の入院をしていて、いつ退院出来るか分からなかったから、林間学校同様に「行けないかも」と、半ば諦めていたのですが、運よく修学旅行の10日前に退院出来たので、辛うじて参加することが出来ました。
西日本は、京都より先に行ったことがなかったし、ブルートレインも初めてだったから、とても嬉しかったです。

私のクラスは、さくら号に乗ることになりました。
東京駅を夕方4時半に出発して、博多に朝9時に到着だったから、16時間半くらい掛かったと思います。

B寝台車だから3段式で、向かい合わせで6人が一緒になりました。
乗車した時は、一番下の段が座席となっていたけど、途中で車掌さんが回ってきて、中段と上段のベッドをセットしてくれました。

最初は、6人でトランプ大会をしていたけど、流石に数時間で飽きてしまい…
他のグループのところに遊びに行ったりしましたが、乗車時間16時間半は、流石に長すぎる(泣)
夜もなかなか眠れないから、ベッドに横になって本を読んだり、車窓から夜景をぼーっと眠くなるまで眺めたりして過ごしました。
朝になると、車掌さんが回ってきて、ベッドを畳んで、座席に戻してくれました。夕飯と朝食は、電車の中でお弁当が配られました。

博多に到着してバスに乗り、最初に向かったのは太宰府天満宮。
学問の神様だから、皆でしっかりお参りしました。
当時、さだまさしの「飛梅」という曲が流行っていたので、みんなでその歌詞に出てくる場所を確認しながら歩きました。
梅のシーズンじゃなかったから、「飛梅」はただの木だった…

「梅ヶ枝もち」も、買ってみましたが…「君がひとつ、僕が半分」って歌っているから、どんだけ大きな餅なんだろう?と思っていたら、本物はかなり小さかった(驚)
「これを半分だけ食べるって、かなり少食なんだ!」という結論になりました(笑)

次に向かったのは、柳川。
太宰府からバスで移動して、まずは水郷柳川をどんこ舟で1時間の川下り。
10人くらいで舟に乗り、ゆるやかに流れる風景を楽しみました。

柳川藩主立花邸の「御花」で舟を降りて、庭園を散策してから、お昼に柳川名物の「うなぎのせいろ蒸し」を頂きました。
この旅が始まってから、最初に食べた「まともな」食事だったこともあるのですが、ふっくらとした鰻ご飯がとても美味しかった!

お腹がいっぱいになったところで、街を歩いて、北原白秋の生家を見学。

柳川見学が終わって、バスで2時間くらい揺られて、唐津の虹の松原へ。
展望台から、眼下に広がる風景が綺麗だった!

見学が終わり、またバスで2時間くらい揺られて、やっと平戸の宿に到着しました。
「蘭風」というかなり大きいホテルでビックリ!
夕食は、ホールでショーを観ながら食べました。

前日の夕方、東京駅を出発して、平戸の宿に着いたのは翌日の夕方6時くらい。
観光した時間は、正味4時間くらいだったから、ずーっと乗り物に乗っていた感じで、結構疲れました。
また一般のお客さんも居たから、大浴場は「空いていたら入る」という感じでした。

翌日は、平戸島内観光、佐世保観光、長崎観光、五島観光の4グループに分かれることになっていたのですが、私は長崎観光を選択しました。
が、平戸から一番遠いコースだから、渋滞がなくても片道5時間程度掛かるとのことで、午前4時起床、朝食を食べて5時半出発というではありませんか!
同室になった子で、長崎を選んだのは私ともう1人だけ。
先生が起こしてくれる訳ではなく、自力で起きて、朝食を食べて、5時半にバスに乗ることになり、かなり緊張しながら就寝しましたっけ…

こんな感じで、スタートした修学旅行。
次回はこの続きをお話ししようと思います。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第54話:修学旅行 Part 2 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪

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