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【Story of Life 私の人生】 第33話:中学校入学直前 〜 入学準備編

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第32話:小学校卒業 をお送りしました。
さて今日からは、中学生時代のお話になります。
まずは、入学直前のお話からしようと思います。

小学校の卒業式が終わると、春休み。
中学校入学に向けての準備期間でもあります。
小学校卒業式の数日後、母と一緒に入学予定の中学校の説明会に行くことになっていました。
親子それぞれ対象の学校の説明会に加えて、制服、体操着など、学校指定のものを新入生全員が一斉に注文するための集まりでもありました。

小学校は私服だったから、初めての制服にワクワク♪

当時の制服は、男子は詰襟学ランに校帽、女子はノーカラーのブレザーに、ベストとスカート(ぱっと見はジャンバースカート風)でした。
夏はブレザーを脱ぐだけのスタイルでしたが、制服の生地が薄くなっていました。
ということで、冬服と夏服の両方を注文することになります。
まず、業者の方に採寸していただきました。
「今はまだ成長期だし、3年間着るものだから、それを考慮して大きめのサイズにした方が良い」というアドバイスをもらい、その時のジャストサイズよりも、かなり大きいサイズのブレザーとスカートを試着させてもらいました。
結構ブカブカだったけど「大は小を兼ねる」し、みんな同じような感じだったので、言われるがままに注文。
ブラウスだけは、さすがに1週間同じものを着るのも不潔だし、予備があった方が良いので、長袖、半袖ともに3枚づつ注文しました。
入学式の3日前から前日の間に、学校の体育館に受け取りに来るようにとのことで、母がお金を支払い、受取票をもらいました。
体操着も同様で、若干大きめのジャージ(俗にいう、イモジャージ)、半袖のTシャツとブルマを注文。
ジャージに苗字を刺繍するので、入学式の日に渡すとのこと。
ここでも母がお金を支払い、受取票をもらいました。

次は、上履きと体育館用の運動シューズとなった時に、みんな「えー!」と驚愕!なんと上履きが「スリッパ」だったのです!
「廊下を走らないようにするため」とのことでしたが、よりによって「金色の校章が印刷されたスリッパ」とはビックリ(笑)
余談ですが、私の学校では「学年の色」が決まっていました。
私たちが入学した年は、一年生が「赤」、二年生は「緑」、三年生は「青」でした。
翌年は、一年生が「青」、二年生が「赤」、三年生が「緑」という感じで、ぐるぐる回っていくシステム。
スリッパの色と、校章の色は「入学した時に決められた色を、卒業まで使う」ことになっていたので、すぐにどの学年の生徒なのかが分かる訳です(笑)
ということで、私達は「赤」のスリッパを買い、赤の校章をもらって帰宅しました。

母校の上履きは何故かスリッパでした

入学時から卒業まで、3年間スリッパを上履きとして生活しました。
最初は違和感しか無かったし、他の学校に行った友達やいとこ達に、スリッパの話をすると、例外なく大爆笑されましたが、いざ使い始めてみると、あら快適♪
夏場は足が蒸れないし、すぐに脱いだり履いたりできるし、濡れても拭けばすぐに履けるという、スリッパの便利さにあっという間に慣れてしまいました(笑)
確かに「走る」には不向き、スリッパが脱げないように廊下を走るには、かなりの修練が必要でした(笑)

翌日は、母と一緒に秋葉原の鴻池製作所に行きました。
あの「オレンジ」のランドセルを買ってもらったお店です。
今回は、高校まで6年間使う学生鞄を選ぶことになります。
さすがにランドセルとは違い、ピンクや水色などの「パステルカラー」の学生鞄はありませんでした(笑)
それでも選択肢は結構多くて、黒、黒に近い紺色、明るめの紺色、茶色、コゲ茶色と、ベーシックカラーのものが数種類ありました。
奇抜な色のものが無かったので、ある意味「ほっとした」ことを覚えています。

黒か、黒に近い紺色かで、かなり迷ったのですが、制服は紺色だから、黒に近い紺色の方を選択しました。
今回は、母から何も言われなかった(笑)
後日談ですが、殆どの同級生は黒の鞄を持っていました。
私の鞄は、ほんの少しだけ色が違っていましたので、さすがにおっちょこちょいの私でも、誰かの鞄と間違えることは、高校卒業までの6年間で一度も無かったです。
ランドセルの時と同様に、綺麗なラッピングをしてもらいました。
商品を渡された時「ああ、中学生になるんだなぁ」と、感慨深く思ったことを覚えています。

さて4月に入り、指定された日に、同級生と一緒に制服を受取りに行きました。
家に帰ってすぐ、真新しい制服を着てみました。
スカートもブレザーも、全部ブカブカだったけど、学生鞄を持って、鏡の前に立ち、しみじみと姿を眺めていました。
「ああ、この出立ちで学校に行くんだなぁ」「中学生になったんだなぁ」と、実感が湧いてきて、入学式までの数日が、本当に待ち遠しかったです。

余談ですが、本当は「セーラー服」に憧れていました。
が、結果として、中学も高校もセーラー服とはご縁が無く、どちらもブレザーだった…残念(泣)
ただ、1度だけですが、セーラー服を着ることが出来ました。
所沢に住む、1つ年上の従姉妹の学校が、セーラー服だったのです。
2月に亡くなった行田の叔父の四十九日法要が、3月の終わりの日曜日にあったのですが、中学生だった従姉妹は、制服(セーラー服)で法要に参列していました。
法要が終わり、私服に着替えた時に、従姉妹にお願いして、彼女のセーラー服を借りて、試着させて貰いました。
「もう2度とセーラー服を着るチャンスは無いかも知れないから」と、しっかり写真を撮ってもらいましたっけ。

セーラー服に憧れていたのに…

時代は変わり、あれからほぼ半世紀が過ぎました。
母校の制服は、以前とは大きく変わってしまい、男女とも今流行りのブレザーになり、女子の制服は、胸元に可愛いリボン。
体操着も「ブルマ」はもう履かないようですね。
学生鞄も革製のものではなく、学校指定の「スクールバッグ」に変わっている。
制服を着て、鞄を持って、学校に通うことをワクワク楽しみにしていたあの頃のことを、鮮明に思い出し、懐かしく思う今日この頃です。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第34話:中学校入学 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪

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