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体裁にこだわりすぎると見失う

こんばんは!
行動を促すFP*いしはらけいこです。

「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナーです。

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日本経済新聞に『東証再編、3地銀が「スタンダード」へ 割れる判断』(2021年11月16日9面)という記事がありました。

見出しを見ただけで、「大歓迎!」と感じた記事でした。

来年の4月から、

東京証券取引所の上場区分が変更になります。「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場。現在の東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQはなくなります。

すでに、上場企業各社がどの市場の基準を満たしているか、東証から各企業に通知が届いています。各社は、新市場の上場ルールを理解したうえで、自社が新市場のどこに上場したいかを選択します。

東証では、「プライム市場は、グローバルな株主の要望に応えられるような厳しいコーポレート・ガバナンスを求める」とアナウンスしています。海外投資家による厳しいジャッジが経営の重荷になることもあるでしょう。

それなのに、

背伸びをして何としてもプライム市場に踏みとどまりたいという企業の、多いこと、多いこと。

マスコミも、あおっています。東証1部からスタンダードへ「格下げ」とか、「プライム落ち」「脱落」などという見出しが躍ります。

プライム市場は流動性を重視しているので、売買が十分にしやすい銘柄が適した市場です。ギリギリの流動性基準の銘柄がプライムに居残ったところで、得られるメリットが小さいのではないかと私は思っています。

厳しいコーポレート・ガバナンスをクリアし続けるためには、コストと手間がかかりますし、人材も必要です。経営の不自由さもあるでしょう。

そもそも地銀は「地域密着型金融」のはず。

この記事の中で、富山銀行の頭取のコメントがとても印象的でした。

「スタンダードの方が株主である地元の企業や個人と近づきながら地域経済の発展につなげられる(後略)」

当たり前の話です。とても理にかなっています。とても好感の持てるコメントではないでしょうか。

島根銀行の頭取は「サービスはプライムだ」と述べたそう。

もう1行の高知銀行と合わせて3行。地に足の着いた、地元向けの事業展開に期待しています。

●日経電子版の記事はこちら(有料読者限定記事)

東証再編について、マネーサイト「アセッジ」にて拙文を掲載しています。よろしかったらご参照ください。





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「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナー
行動を促すFP*いしはらけいこ
ライフプラン→マネープラン研究所
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