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台湾龍山寺

公園で

 中世記念堂から、二二八和平公園や日本総統府を通り、到着したのは龍山寺です。龍山寺の前には公園があり、その辺りに自転車を停めようとしましたが、どこへ停めていいか分からず、ウロウロしてしまいました。やっと停める所が定まり、お寺に向かおうとしていたら、何やら大きな声が聞こえてきました。

 ふと公園の中を見ると、50代~60代くらいと思われる夫婦?が大きな声で言い争いをしていました。公衆の面前で、大きな声でけんかをする男女って見たことがありませんでした。
 「何があったの?」「台湾ってこういうところなの?」興味津々です。写真を撮りたいくらいの気分でしたが、もちろんやめておきました。近寄らず、刺激しないようにしつつも、みんな喧嘩を眺めていました。

 台湾の素顔の一面を見せてもらいました。正直で、真っすぐ、本音で生きているって感じです。お店の人とのやり取りなどでも、嘘を感じませんでした。

 台湾人の真っ直ぐさ、情熱…。それはもめごとや事件とも紙一重なのかもしれないなと思いを巡らせました。

龍山寺

 龍山寺に入ったのは、10時近くて、人がいっぱいいました。やっぱり、相変わらず、参拝方法がよく分からず、もらったお線香一本と入り口で買ったお菓子を1つを入ってすぐにお供えしました。本当はお菓子だけを先にお供えし、お線香を持って参拝し、最後にお線香をお供えして、お菓子は持ち帰るというのが正式な方法だったようです。先にお供えしたお菓子は置いてきてしまいました。

 一番手前にあるクラッカーが、私がお供えした物です。このクラッカーはこの後、どうなったのだろうか?

 座って、お経を読んでいる地元の人?がたくさんいました。

 2つの木の片を投げて、裏表が1つずつ出たら、吉という、おみくじのような物がありました。3回までチャレンジOKでした。私は2回目で吉が出ました。吉が出ると、赤い糸をいただけました。これでまた人との縁が繋がるといいなと願いました。

 境内はとにかくすごい人で、お守りやマスキングテープを買いたいと思っていたのですが、とても買える状態ではありませんでした。

オーギョーチーのお店で

 参拝後は龍山寺の周りを歩いてぐるっと回りました。ガイドブックに載っていた薬草が売っているお店や、占いの専門書店などを探したのですが、見つかりませんでした。

 疲れてふらりと入ったのは、オーギョーチーのお店です。夫婦で小さなお店を営まれていらっしゃいました。私が入るとすごく喜んでくれて、椅子に座らせてくれました。頼んだオーギョーチー以外にも、お菓子やお茶を出してくれました。
 そして、最後に「水筒を持っていないのか?」と言われ、なんと水筒を探して、お茶を入れて私にくれました。
 疲れた身体にオーギョーチーが染みて、すごく美味しかったです。そして、こういうおまけ(おまけと言うには大きすぎるくらいですが)にすごく幸せを感じました。

 ガイドブックに載っているお店とは違う、ふらりと入ったお店でのこんなやりとりが本当に好きだなと感じました。その夫婦が私が日本人というだけでそんなに親切にしてくれたことは、色々政治的な考え方とかが背景にあるのだろうなとも思いました。でもやっぱり私は、そういうことをあれこれ考えるよりも、人の温かさと親切をただ嬉しく感じました。

 最後に

 いただいた水筒は、蓋のしまりがあまりよくなくて、こぼれやすいですが、気を付けて時々使っています。宝物です。

 オーギョーチーのお店でのひと時が台湾での一番の思い出かな?と感じるくらい、幸せな時間でした。今でも思い出すと胸がキュンとします。

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