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台湾で感じた今ここを感じること

中正記念堂へ

 阜杭豆漿で朝ご飯をいただいた後は、行きたいところがたくさんありました。台湾のちょっと困ったところは、朝食のお店がオープンするのは早いけれど、それ以外のお店のオープンが大体11時頃ということです。まずは中世記念堂へ行くことにしました。

 気候も良く、人も少なく、ボーっとするのに気持ちのいい場所でした。鳥のさえずりに癒されました。太極拳のグループがたくさんいることをガイドブックで見ていましたが、私が到着した時にはどのグループも終わって帰るところで残念でした。あわよくばみなさんに交じって、太極拳をできないかなーなんて思っていました。(太極拳の経験はないですが)

 剣のような物を持って、舞をしている人たちはいました。私はスポーツジムで太極舞というレッスンを受けていたので、興味深く見学させていただきました。中国の音楽には癒されます。

そこに流れる気について

 中世記念堂は、前回台湾を訪れた時にツアーで行きました。どんな意味のある場所なのかも分からず、大きい建物だなーと思って見ていました。今回は予習をしていったので、蒋介石が祀られている場所だということを知っていました。私が読んだ本には蒋介石は暴君で民衆を苦しめたと書かれていたので、「この場所はどうなんだろうなー?」という気持ちを抱えて行きました。

 でも実際に行ってみると、そこに流れる気はとっても清らかでした。それは私が頭で考えて受け取ったことではなく、そこに足を踏み入れて、肌で感じたことでした。私は政治的なことには疎いですが、ただ何となく、一人の人、一つの物を信じる気持ちは人にこんな立派な建物や空間を作らせるし、その場の持つ迷いのない気に心地よさを感じました。

 色々な人がのんびりと過ごしていらっしゃいました。独自の体操をしている人もたくさんいて、健康意識の高さを痛感しました。

総統府

 再び自転車に乗り、龍山寺に向かいました。その途中、二二八和平公園や日本総統府付近を通りました。こちらは中正記念堂と対照的で、民主主義、自由と平和を象徴する場所のようですが、警官がたくさんいて、ものものしい雰囲気を感じました。私は自由や平和の方を愛しますが、その場所から感じる雰囲気はまた違ったものでした。

 総統府は東京駅と双子と言われるらしいです。(東京駅を設計した人の弟子が設計したそうです)とっても美しい建物でした。前回来た時は学生デモがここを占拠していて、バスの中からその様子を見ました。
 台湾という国が揺れ動いていることを感じました。

私にとっての本当は?

 どんなことも誰かから聞いた話や、本で読んだことだけでは分からないものです。
 事前にできるだけ正確でニュートラルでシンプルな情報を得ておき、その上で自分が行ってみてどう感じるかが私にとっての本当のことです。

 その場に行ってみないと分からないことは、香りや音、温度、そして気です。
 その土地の肌触りのようなものを言葉で残したいなと思いつつ、ここまで書いてきて、なかなかそれができないもどかしさを感じています。読んだ人が自分も何かを感じてみたいと思えるような文章を書きたいです。


 私が存在しているのは「今」この時だけだから、今を大切にしていきたいと思う。

 そうノートに書いてありました。今から一年前に台湾に行った時の「今」とこうやってnoteに書いている「今」は大きく変化しています。もっとこうだったらいいのにって思うこともあるけれど、今ここに集中し、常に自分の心の声に耳を澄ませていきたいです。

最後に

 本当にこの頃の「今」と今現在の「今」は大きく変わっています。今を大切に生きようって改めて感じています。

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