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バイクこそ、衝動買いが正しい。

怪我してバイクに乗れなかった間、うっすらと心に浮かんできたことがある。今のバイク、もしかしたら、ちょっと私に合わないのでは?
自分の技術のなさを棚に上げて、「合わない」も何もないが、タンクがやや大きく操作しきれていないのは事実。

ツーリングでただ走っている分には問題ないのだが、講習でやる一本橋のような課題は、かなり難しい。
シートは最大限に下げているのだが、それでも、左足が着くだけだし。

もういい歳だし、これからも乗るのだから、そろそろ買い替えたほうがいいのでは?
そもそもこのBMW 650GSは、私が気に入って買ったというより、夫が選んだバイク。
ブロンコでの事故を受けて、どうしてもABS付きのバイクに乗ったほうがいいということになり、当時はBMWが一番安全だったのだ。

その中で比較的小さく、シートもカスタマイズできたのがこのモデル。
中古で100万くらいだった。
乗れてはいたし、気に入ってもいたが、ちょっと無理していたのかもしれない……。

そんなとき、急に思い出したのが、ホンダのReble(レブル)である。
一年前、自分用のバイクを物色していた息子と一緒にホンダのディーラーに行ったとき、偶然見つけて、わ、何これ、かっこいい! とすぐに思った。
スリムでスタイリッシュで、ゴツくない。

当時売り出されたばかりだったが、ちょっとクラシックな雰囲気のデザインはブロンコにも通じる感じ。
500ccにまたがらせてもらったが、足つきもいいし、何よりタンクが小さくて圧迫感がない。
そのときは、買い換えるつもりはなかったので、こんなの出たんだ、と思っただけだったが、今になって、急に思い出した。

ところが、このレブル。1年の間に大人気モデルになっており、予約すら受けてもらえない状況に。ウソでしょ……。
欲しいと思ったら、なんとしても欲しい。

新車が無理なら中古しかない。近くの中古車屋に行くと、「人気モデルなので、少ししかないんですよねー」とのこと。
250、500、1100とあるのだが、250は論外、1100は無理なので、500一択。一台見つけたが、タンクの色がネイビー。

これはこれでシックで素敵なのだが、ネイビーはウェアとの色合わせが難しいし、なんかちょっと違う。
次の一軒に回ったら、シルバーのタンクのマシンがあった! これこれ。やっぱりレブルはこの色でしょ。
根拠はないけど、私の中ではそうだった。

値段は新車より高いくらいだったが、その場で即決。迷いゼロ。
補償金90万が入ったことだし、BMWは売ればいい。
いま買わなければ売れてしまうかもしれないし、「これしかない」という直感は、やはり一目惚れに近いものがある。
服を買うときでもあまり迷わないほうだが、バイクの場合は特にそれが強い。

こうして手に入れたレブルは、最初こそ少し勝手が違ったがすぐに慣れ、「もう一生このバイクでいい」と確信。
初めて足つきのいいバイクに乗った安心感もあるし、500でも想像以上にパワフル。私にはぴったり。
ちなみにレブルというのは、「反逆者」という意味。これもイイね。

思わず記念写真。250と500が半々くらい。色もさまざまで個性的。

翌年、レディースバイクの講習に行ったらなんと、10台がレブルでびっくり。やはり女性にも乗りやすいのだろう。
街で走っているのも、よく見かけた。
「あ、あのバイクかっこいい」と思って、よく見るとレブル、ということはしょっちゅう。

この間も、素敵なバイクが停まっていたので近寄って行ったら、かなりいろいろカスタマイズしてある1100ccのレブルだった。
それだけ私は、このデザインが気に入っているのだ。

(つづく)

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