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息子も、いまや立派なバイク乗りに。

小学校に上がった頃から、子ども用バイクで遊んでいた息子。夫はモトクロスもやっていたので、その練習場で一緒に走るのだ。
私も免許取り立ての頃、よくコースに連れて行かれたが、特にこういう走りをしたいわけではないので、この頃にはもう見学組。

スキーなどもそうだが、子どもは恐怖心がないし、体が小さい分地面にも近く安定感がある。転んでもダメージが少ないし、嬉々として走っている。
見ていると、大人顔負けのスピードで飛ばしていたりしてびっくりする。
そりゃ、ツーリングで後ろに積まれているよりは、相当楽しいだろう。

11歳の頃。なんだかんだで、子ども用バイクがいっぱい家にあった。
大人と一緒に走る。かなり難しそうなコースだったけど。

バイクの免許は16歳で取れるが、当時、県の条例で高校生の免許取得は禁止されていた。なので、大学受験が終わってからやっと教習所へ。
車と中型バイクと大型を一気に取るというプランだが、難なく取ったようだ。
そりゃそうだよね、あんなに乗ってたんだから。

バイクはホンダのCBR650の新車を、自分でローンを組んで買った。夫も私もオフロードに乗っていたのに、なぜかオンロード。
実はサーキットで走りたいらしい。いつの間にか、そっち方向になっていた。

冬でもなんでも、毎日バイクで通学しているので、それはそれは上達が早い。これくらいじゃなきゃ、本当はダメなんだろうけど。
でも、1年も経たないうちに、伊豆でのソロツーリングで転倒。バイクはガードレールを突き抜けて大破。
本人に怪我はなかったが、レッカー車がやってきて、修理のためにホンダに運ぶという事態に。

LINEが来て「事故っちゃった。ゴメン」。
「別に謝らなくていいけど、怪我は?」
「してない」
「電車で帰ってくるお金あるの?」
「ある」
警察や病院から電話があったら焦るけど、本人が連絡してきてるんだから大丈夫だろう。

その後、ドライブレコーダーを見たら、「こんなのただのスピードの出し過ぎじゃない!!!」という状況。
調子に乗って走っていて、カーブ手前で減速し損ねただけ。

でもバイクは、痛い目に遭わなければ学習できない。私も何度も失敗したけれど、原因を見つけてなんとか繰り返さないようには頑張っている。
息子は、スピード出し過ぎや、車線変更違反など、交通違反もいろいろやっているけれど、それも勉強だ。

ツーリングに行くときは、夫、私、息子の順で走ることが多いが、「なんでそういうコース取りなの?」「もっとスピード上げて」「後ろちゃんと見てよ」など、うるさいうるさい。

もちろん言ってることは合っているので、素直に聞いているが、本人は私のお守りをするのが、最近、本当に面倒くさいらしい。
目的地に着くと、自分だけまたさっさと乗り直しに行ってしまう。
一人で自由に乗るのがバイクの醍醐味なのだから、その気持ちはよくわかるけれど。

でも、少なくとも、ヨーロッパツーリングのときは、お守りしてくれなきゃ困るんですよ。どうしても。

(つづく)

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