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またしても、全治90日の怪我。

毎日、会社に通っていたので、乗れるのは休日だけ。おまけに、道がわからず、転倒したら起こせないので、ツーリングにはとにかく夫と行くしかない。
夫がこれまた忙しいので、一緒に行けるときは限られる。

そんなこんなで、いつまで経っても下手なまま。
そうも言っていられないので、「グッドライダーミーティング」というバイクの講習会にはよく行っていた。

(財)日本二輪普及協会が主催して、年4、5回、免許センターのコースを使って行っている教習。
女性の白バイ隊員他、指導員の方も大勢いて、事細かに指導をしてくれる。
行きと帰りでは、乗り方が全然違うと実感できるくらい効果がある。

ずっとUターンが苦手だったけど、ここに通うようになってからできるようになったし、できれば毎回行きたかったが、これまた案外、そうは行かない。

土日とはいえ、家仕事があるときのほうが多かったし、おまけに、免許センターまでの道が、高速の乗り換えが多くてよくわからない。
結局、夫に連れて行ってもらうしかないのだ。
いいのか、こんなことで。

この講習は、事故なく走ってもらうことが目的なので、警察が全面協力。参加費は無料。9時から15時くらいまで、びっしり指導してくれるので、本当にありがたい。
応募があると、すぐ埋まってしまうことも多く、20%くらいは、女性ライダーもいる。
最近は、参加3回以下の人を優先、ということになっているが、何回参加したのか覚えていないくらい通った。

夫婦で参加している人はあまりいないので、教官にもすっかり顔を覚えられていて、「何度もいらしてますよね(その割には……)」とよく言われていた。

毎年1回、11月には、「レディースデイ」というのがあって、女性ライダーのみの参加。このときは普段より人数が少ないので、さらにじっくりアドバイスしてもらえる。

参加者に意外と小柄な人が多いので、「なんか小さい人が多いと思いませんか。私もだけど」と、同じく小柄な方に言ったら、「やっぱり小さいと、もっと練習しようと思うんじゃないですかね」。なるほど。
確かに、背が高くて、ハーレーなどをビシッと乗りこなしている人もいるが、そういう方はバイクの取り回しなどもラクそうにやっているし、最初から違う。

でも、女性の白バイ隊員も、小柄な方が多くて意外。皆さん、筋肉はガッツリついていてたくましいのだが、背が高いわけではない。
もちろん技術的にはすばらしく、神のように走るのだが、小柄だからこそ、バイクという武器を手に入れようと思うのか、そこのところはよくわからない。
要は、問題は背の高さではなく、技術ということ。

2年ほど前の講習に行ったときのこと。元々苦手な一本橋で脱落。転倒してしまった。
だいたいはすぐ諦めてコースを外れていたのだが、そのときは妙にやる気を出して、最後のほうまで走ってしまったのだ。
直後は大丈夫だと思ったが、昼にはどんどん腫れてきたので、湿布をしてもらって午後の教習は見学。

とにかく家には帰らなければならないので、乗ってはきた。幸い右足だったので、走っている分にはどうということはない。
ところが、家について降りたら、痛くて一歩も歩けない。
前の、ブロンコで転んだ時と同じじゃない……。

土曜でもやっている外科に行ってレントゲンを撮ったら、「骨は折れてなさそうだけど、この腫れ方はひどいので、また2週間後に撮りましょう」と言われて、松葉杖貸与。
そういえば前回も、松葉杖だったっけ。でもうまく使えないので、包帯ぐるぐる巻き、サンダル履きで通勤していた。

結局骨には異常なく、固定したりテーピングしたりでだんだん治ってはくるが、この年、なぜか出張取材が多く、その度にぶり返すという感じ。
毎日のようにマッサージのため通院し、完治するまでに9ヶ月以上かかった。

この講習は参加するときに、200円で傷害保険に入ることになっていて、その補償が1日1万円出たのはラッキーだった。
保険料と補償金のバランスがかなり不思議だが、講習中に死ぬことは滅多になさそうなので、怪我への補償が厚いのだろう(←推測)。
90日マックスだったので、その分はもらったが、痛みと不便さを考えると、全然割に合わない。

(つづく)


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