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オーダーメイドのグローブが出来上がってきた。

定年退職した一年ほど前、ずっと一緒に仕事をしてきたカメラマンの三東サイさんが、お祝いに、と、目白の素敵なイタリアン「トレ・ガッティ」に誘ってくださった。
初めての店で、それはそれはおいしかったのだが、それはさておき、なんと、オーダーメイドのグローブのギフト券まで、プレゼントしてくださったのだ。

私がバイクに乗ることは、なんとなく話していたのだと思うけれど、これには本当にびっくりした。
グローブは確かに、試着してみなければ買えない。でもオーダーメイドならアリ。すばらしいセンスに感涙。
そして感動のあまり即注文、したかというとそうではなく、実は1年以上寝かせていた。

1年前の時点でも、ヨーロッパツーリングに(近々)行きたい、という気持ちはあった。
そのときにこそ、新しいグローブを使おうと思っていたのだが、どういうジャケットで行くのか、いまひとつイメージがつかめず、保留にしていた。
オーダーメイドは、選択肢が無限な分だけ、悩みも多いのだ。

ヨーロッパツーリング、私は25年間考え続けているけれど、現実的には、いつ行くの、どこから行くの、家族の休みは取れるの、などなど問題山積み。
それがなんとかなりそうになってきたのが、去年の11月だ。

ミラノ在住、山本達郎さん(ヤマハモーター・ヨーロッパ勤務)の助けを、借りられることになり、ようやくイメージが具体化してきた。
達郎さんは、「ヨーロッパを走る気分を、マシンからも感じてほしい」とのこと。
そうなったらやはり、ジャケットはこれしかないよね。

革の柔らかさと頑丈さのバランスが、なんだかすごい。

数年前はBMWに乗っていたので、その車検仕上がりを受け取りにショップに行ったとき、このジャケットを見つけた。
これまたいつものように一目惚れなのだが、吸い付けられるように寄っていって試着してみたら、ジャストフィット!
レディースの純正品が売ってること自体、結構珍しいのだが、その中でも、小サイズ。

そのときは、ジャケットを買うつもりはまったくなかったので、これいいなあ、と言いつつグズグズしていたら、「お値引きしますよ」。
やったー。このサイズ、売れるのかなり難しいかもだけど、本当にありがたく、ほくほくしながら買って帰る。

背中部分。風を入れるとか入れないとか。

が、これまた、即着たわけではなく、なんとなく保留になっていた。革なので寒さには厳しそうだし、夏は暑そうだし。
そんなこんなで、春先や秋口はこれまでの厚口、夏はメッシュの普通のライダースジャケットを着ていた。
はっきり言って、特に、デザインは好きではなかった。

ようやく、ここで出番が来たじゃないの。私の革ジャン。
ジャケットが決まれば、後はグローブの色をコーディネートすればいい。
それでもいろいろかなり考えて、やっぱり白に赤ステッチしかない! となり、ようやく3月にオーダー。

実は、ギフト券の期限が過ぎていたのだが、「大丈夫ですよー」と言っていただき、素敵なものが出来上がった。
工房の皆さん自身がバイク乗りなようで、いつかここには訪ねてみたい。
尾原手袋製作所 http://ohara-glove.com


見た目も大事だが、もっと大事なのはプロテクト。
これまで着ていたライダースジャケットには、もともと、肘や背中や胸のプロテクトが付いているのだが、革ジャンにはない。
肘パットは入れる設計になっているのだが、これだけではちょっと不安。

なので、インナーでプロテクトを着込む。これは、なんと、息子が子どもの頃使っていたものがジャストフィットで、そのままOK。

胸パッドが実は大事で、最近は、講習でもマストになっている。
肘も背中もバッチリ安全。

ボトムは、去年、専用のものを買った。それまでは、アンダーにプロテクトが入ったものを来て、普通のチノパンなどをはいていたが、こっちのほうが安全性が高いし、着心地もいい。
膝と腰のあたりにパッド入り。

もちろんパッドは外して、丸洗いできる。

さらにちょっと心配なので、防寒のために先日買い足したのが、ダイネーゼのアンダー。体にめちゃくちゃフィットして、その分防寒性が高い。
これでもう、アルプス超えでもなんでもOK(というのは、妄想)。

見た目はめちゃくちゃ小さいが、着るとちょうどいい。

(つづく)

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