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7日目。初めての高速&ロングツーリング。しかし、予想もしなかった、とんでもないことに!!! 2024/05/21

本日の走行  時間:7時間17分/距離:243.2キロ/標高2571キロ(!)

な、なんと、7時間以上も走っていた!(ランチ時間除く)

助さん合流、本格ツーリングの2日目。また明け方は大雨で、気持ちが萎えるが、8時くらいにはまた上がる。
雲の状況などを見て、絶対雨になりそうなので、レインウェアは着たうえで出発。

今日は、ほぼ高速で距離を稼ぎ、できればオーストリアに入ろうか、という計画。
こちらの高速は、ETCがほとんど普及しておらず、乗るときに通行券を自分で取らなければならない。これは結構、面倒くさい。
昔、ETCを使っていなかった頃、夫とツーリングに行くときは、先行して二人分払ってもらっていた。それ、今回は無理だし。

一旦止まって、手袋外して、通行券取って、ポケットに入れて、とまあ大変。
走り出したら、どうも昨日と調子が違い、スピードが出ない。私は詳しいことはわからないのだが、2気筒のうち、1気筒がうまく生きていなかったらしい。
すぐのガソリンスタンドに入って、夫と息子が直してくれ、見事に復調。

出発前の点検、手直し。
またいろいろ直す。工具はいっぱい積んでいる。

日本の高速とは違い、景色もよく見えてなかなか気持ちがいい。
しかし、またしても土砂降り!
スピードは120キロくらい出しているので、体感としては、初日の土砂降りよりひどい。
自分でも、よく走るわ、と思う。

でもまあ、雨がひどいのは誰のせいでもないし、止まるわけにもいかないし、こういうとき、私は別にただ淡々と走るだけ。
つらいとか、いやだとかは別に思わないし、そういう時間が楽しめるのも、バイクのいいところだとすら思う。

そうこうしている間に、高速の渋滞が判明。一旦降りることにするが、料金所渋滞がまたひどい。ほとんどの人が、ETCではなく、現金かカード。
息子、私、夫の順で通ったが、私のときは、クレジットカードの認識に何度もかかり、夫は乗車券すら受け付けてもらえない。
HELPボタンを押して、係りの人に出てきてもらっても、なんだかんだで解決せず、15分経過。
夫の次の人もかなり手こずっている様子。なかなか大変だ。

雨も小降りになってきたので、ランチ休憩。もう終了間際だから、ピザしかできないけど、と言われて中に入る。
こちらに来てから何回かピザは食べたけど、どこも味が違うのが楽しい。薄いけど大きいから、3人で2枚で十分。

素敵なテラスに、大荷物のバイク乗り乱入でスミマセン。
同じように見えるトマトソースだが、味が違う。

店を出たのが14時半くらい。
そこから、泊まる予定のオーストリア、シュタイナハ・アム・ブレンナーを目指すが、またしても高速の入口が大渋滞。
あの料金所のシステムでは、これは避けられないだろうが、バイクで渋滞は、いろいろな意味で超きつい。
先ほどの料金所渋滞のダメージもあり、下道で行くことにする。

これはこれでまた、町中が渋滞しており、ずるずる移動するうちにバッテリーがヤバいことに。セルが回らずエンジンがかからない。
やむなく、夫がモバイル・バッテリーのようなものをつないでかけてくれたが、エンスト絶対不可は、心理的にも結構厳しい。
ライトをつけながら街中を走っていたのがよくなかったらしい、と後でわかるが、このときは原因不明。

ようやく街中渋滞を抜けて、軽快に走り出すが、次第に道が険しくなり、ワインディングはともかくヘアピンカーブも出てくるし、両脇の道には雪が。
いったい私はどこを走っているのか??
峠までもう少し、というところで、ギアチェンジに失敗、転倒。
転倒自体は特に問題ないのだが、エンジンがかからない。
格さん=息子が下り坂を使って押しがけし、一旦はかかるも、寒さのせいか結局ダウン。

さあ、これから、一体全体どうするか。
とにかくもう、私のバイクは、ここに置き去りにするしかないだろう。
エンジンがかからないのだから。
・私が格さんのバイクにタンデムして、とりあえず、今日はどこかに泊まる。
・明日バッテリーの手当てをして、バイクの回収に来る。
ということにした。

一応、ガードレールの裏に隠して、置き去りにされる私のバイク……。
こんなところを走ってきたとは驚きだ。

今日の宿は、今朝方予約していたのだが、ここからまだ1時間はかかるはずなので、やむなくキャンセル。
とにかく、20キロ先の町、ビピテノを目指し、着いてから、Booking.comでよさげなホテルを予約した。
駐車場にはバイクもたくさん停まっており、フロントで聞いたところ、100メートル先に、バイクショップがあるとのこと。
もう閉店してるけど、という話だったが、念のため、夫がバッテリーを持っていったところ、裏のガレージで人の気配が。
なんとか頼み込んで、明日の朝9時までに充電してもらうことに成功。
その間私は、閉店間際のホテル内レストランに、ディナーを食べられるようお願いする。外に食べに行くエネルギーはさすがにない。
皆さんの好意に感謝。

バスルームは床暖房。
テラスもあって、これまでで一番おしゃれなホテルかも。
素ラーメンみたいなコンソメスープが、体にしみる。
ウィンナではない、シュニッツェル。だんだん料理がオーストリアっぽく。

峠越えまであと1キロ、というところだったが、いきなり私にこの道は、ちょっと技術的に厳しい。
高速が渋滞しなければこのルートは取らなかったわけだし、いろいろな偶然の結果だけれど、とにかく善後策は取りまくって、なんとかリカバーできてよかった。

助さん格さんは冷静沈着で、大活躍。本当にありがとう。
明日の「峠のバイク救出」もよろしく(私は行かない)。

このあと、初めて息子のバイクにタンデム。

(つづく)





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