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急ブレーキで転倒。全治数ヶ月の大怪我。

大型免許を取ったことに満足してしまい、ブロンコに愛着もあったので、そのまま乗り続けることに。
この間は、よくツーリングに行った。
夫も私も長く休みが取れないので、飛行機で北海道まで行ったことも。

バイクごと飛行機に積んで行くのだが、羽田では、一般の空港から遠く離れた場所に停まっている機体にバイクで乗り付け、そこから空港まではタクシーで移動するしかない、という謎の事態。

帰りは中標津という小さい空港だったので、乗り付けて、すぐ搭乗もできたけれど。
ひとり10万円くらいかかった気がするが、それでもバイクで走りたかったし、便利な手段があるものだと思った。

息子も、山用のおんぶリュックのようなもので夫が背負い、一緒に行くつもりだったが、母に猛烈に止められ、実家に置いて行くことに。

6歳になってから、息子はエンデューロのコースで子ども用バイクをスイスイ乗りこなすようになったが、ツーリングはタンデムしかない。

背負うのはだんだん無理になってきたので、体をベルトでくくりつけたり工夫はしていたが、とにかく寝てしまう。
後ろから見ている私は、息子の頭が横に傾ぐと気が気でなく、しょっちゅう休憩する羽目に。

香川を通過中、「お昼ごはん食べるよ」と起こしたら、「いま寝てるの!」と目を三角にして怒られ、うどんを食べ損ねたことも。
香川まで来て、そんなことあるかいな……。

四国は北海道より小さいので、あっという間に走り切ってしまい、しまなみ海道を通って尾道へ。ルートを状況に合わせてどんどん変えられるのも、バイクのいいところ。

宿は特に決めておらず、前日や当日にネットで探して予約。
夕方ぎりぎりまで走っていたいので、温泉旅館などではなく、街中のビジネスホテルが便利。大浴場があればベター。

走っていること自体が楽しいので、泊まるのは本当にもうどこでもいい。
装備を解いて、シャワーを浴びて、街に出かければ、その土地のおいしいものが適正価格で食べられる。

一日だけ、どうしても、宿が見つからないことがあり、これはもうラブホしかないか、何時から泊まれるんだっけ、子連れでラブホに入れるのか、入口に待たせて後から迎えに行く? などと真剣に対策を考えたくらいだったが、メインの街の数カ所先の駅の、実にしょんぼりしたホテルがギリギリ見つかった。

駅前にすら、何もない。何を夕食に食べたのかも記憶にない。
3人でセミダブルに寝る、みたいな感じだったが、この宿が、ツーリング中で実は一番高かった。

あるとき、軽井沢でライダーが集まるイベントがあった。そのキャンプ場に行く途中、急に左折した夫のバイクについて行こうとして急ブレーキをかけ、派手に転倒。

リアで止まればなんということもなかったと思うが、焦ってフロントを思い切り絞ってしまった。
その様子をバックミラーで見ていた息子は、「転倒したとき、火花が飛んだ」と言っている……。

後続車があったら、相当ヤバい状況だ。
右膝を打ち、チノパンは破れ血が出ている。
でも走れないことはないので、とにかくキャンプ場を目指す。
到着はできたが、その晩、脚がパンパンに腫れ上がり、一歩も歩けない有様。

たまたまそのときは、イベント用に2台のバイクを積んで、夫が先に車で入っていたので、翌日の予定をキャンセルして、バイクを3台積んで家に帰った。
あのとき、二人ともバイクだったら、一体全体、どういうことになっていたんだろう。
いま思い出しても、頭がクラクラする。

帰ってから医者に行ったら、骨は大丈夫だけど、打撲がすごい、腫れが引くまでは相当かかると言われる。
おまけにその後、傷口が化膿してひどいことに。

「大怪我した警察官などが、きれいに治してもらうために行く」という横線沿線の病院を紹介されて通ったが、「本当にきれいにするには皮膚移植しかありませんね」(!)と言われる。
まあ、既に、膝の上にはシワができ始め、ミニスカートをはく歳でもないし、結構です、と退散。
いまも傷はあるが、かなり薄くなっている気はする。

こんな目にあっても、別に乗るのをやめようとか、怖いとか、まったく思わないところが異常。母には、またしても呆れられる。

(つづく)


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