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私のバイクは、本当に用意できるのか?

「乗るオートバイからも、”欧州をツーリングしている”雰囲気を、できるだけ感じてもらいたいです」と、達郎さんがいろいろなバイクを探してくださる。

ヤマハのボルトというバイクの名前が上がったが、ちょっと重すぎるかも、ということで、モトグッツィV65Cが次の候補に。
古いモデルだけど、ツーリングライダーに人気という。

夫が「足つきが若干心配ですが、カスタムパーツも多そうなので、細工して準備が可能でしたら、有力な選択肢な気がします」と言ったら、「その細工がおもしろそうです」と心強いお返事。

1日の走行可能距離を聞かれ、これは息子が「高速 300km、下道 200km、ワインディング100km がマージン取った目安ですね。それぞれ1割ぐらいオーバーするのは問題ないです」と回答。
まあ、そんな感じかな(よくわかるね……)。
上記、4人でメッセンジャーでグループを作ってぐるぐる会話している。

息子から「モトグッツィV65Cのシート高、写真を見た感じでは、760mmくらいなのかなと思ってます。レブル500が690mmで両足ギリベタ着きじゃないくらいなので、720mmくらいまでローダウンできれば大丈夫ですが、どうでしょう」という質問。

「足付きは高さだけでなくて幅が結構影響するのですが、先ほど実車を見たら思ったよりシートは低くなくてサイドカバーなども幅が広いので、リアサスを変えたほうがいいかも」と達郎さん。
ううむ。大変だ。
そこに新しいマシン候補が登場。

モトグッツィV50 Monza。
「これに乗ってもらったら格好良いだろうなと思っていたのですが、どうでしょう。スリムなので足つきは、V65Cとあまり変わらないかも。これは昔から女性に似合うモデルだと思っています」。
あ、これいい! かわいい。乗れるかも。

さっそく売り主さんのところに行って、試乗もしてくれました。
「自分が乗りたいくらい。何しろ格好良すぎる。これでヨーロッパの旅に出るべき。絶対ものすごく良い思い出になりますよ」とのことで、もうこれに決定!

と思ったら、息子が「ただセパハンは、母は乗ったことがないので少し不安ですね。前傾で乗るようなバイクの歴がないので」。
セパハンって何?? 
前傾姿勢は、夫も不安に思っている様子。

そこにさらに「兄弟モデルのV50というのがあって、そのハンドル周りを移植すればアップハンドルにはなるのです。そういうバックアップも考えておきましょうか」というお返事。
なんという神対応!

モトグッチV50。このハンドルをMonzaに付ける。

知識はもちろんだけど、直すという前提に立って物事を考えてくださっていることに頭が下がる。そして、その後の展開が早い。
「V50 Monzaを買う確約しました。車両はまだですが、外装フルセットとスペアエンジンなど、ほとんどのスペアパーツは、もう引き取って来ています」。

もうなんだか意味がわかりませんが、ものすごく大変なことをしていただいているということだけは実感。
なんだかプロジェクトXみたいになってきました。

(つづく)




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