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「優しいお母さん」が発動する「素直な子ども」の発言

さて、昨日というタイトルで「〜〜したいです」と希望・願望を言葉にすることを推奨したわけですが、言葉にするとなぜ手に入りやすいのかということを今日は書きたいと思います。

まず、ひとりの人間の中には大きく3つのキャラクターが存在すると仮定します。大人子どものキャラクターです。(「交流分析」を学んだことがある方は、自我状態の話ですが、少し私のお伝えするものは分類や考え方が違います。)

この3つのキャラクターの大人と子どもにはさらに下記のキャラクターに分かれます。

親には「優しい親」と「批判的な親」

子どもには「素直な子ども」と「反抗的な子ども」と「いじけた子ども」です。

「大人」のキャラクターと合わせて6つのキャラクターが誰の中にも存在していて、そのうちのひとつのキャラクターが表面に出て、同じく相手のキャラクターとコミュニケーションをとっていると考えます。

表にでるキャラクターはずっと同じものではなく、瞬時に入れ替わることもあります。

今回はそのキャラクターの細かい説明はしませんが、なんとなく言葉でそのキャラクターをイメージすることができるのではないでしょうか。

そして、ここで自分のキャラクターによって、相手の出やすいキャラクターというものがあります。

逆にいうと、相手のキャラクターで自分の出やすいキャラクターというものがあるということです。

相手のキャラクターに誘われるんですね。

そして、自分のキャラクターが相手のキャラクターを誘います。

それが「素直な子ども」から「優しい親」のキャラクターなのです。

「素直な子ども」のキャラクターは自分の欲求や感情をそのまま表現します。

「嬉しい」「楽しい」だったり「悲しい」「さみしい」だったり・・・

そして今回のまさに「〜〜したい」「○○が欲しい」と希望・願望をそのまま口にするのは、素直な子どもの特徴です。

そうすると、相手の「優しい親」が発動しやすいのです。

例えば、その気持ちに寄り添ってあげたくなったり、その想いを叶えてあげたくなったり、応援したくなったり・・・

文字通り「素直な子ども」に対して「優しい親」が何かをしてあげたくなることが起きてくるのです。

人によって、6つのキャラクターのうち、出やすいキャラクターというものがあるのですが、特に「優しい親」のキャラクターが出やすい人がいます。

周りに面倒見が良い人、世話好きな方・・・思い浮かぶ人がいるのではないでしょうか。

だから「自然な子ども」のキャラクターで自分の希望や願望を言いまくると、相手の「優しい親」から恩恵を受けることができます。

そして、優しい親は相手が喜ぶことが自分の喜びでもあるし、また、素直な子どもはやってもらったことに対して、無邪気に純粋に感情を表現するので、このコミュニケーションはぐるぐるとうまく続いていきます。

ただし、ひとりの人が常に「優しい親」、もうひとりが「素直な子ども」というようにキャラクターが固定したままの関係は依存関係になってしまうので注意が必要です。

「素直な子ども」の表現をうまくできない人は、まずは紙にやりたいことを書くことから始めてもいいですね。

そして、「人に甘えられない」という方は最初は言葉だけでも良いので感情の言葉を口にすることを練習してみてください。

感情の言葉はこちらに記しています。

口にした言葉と実際の想いが一致してきたらうまくできています。

ポイントは相手の「優しい親」を引き出そうと策略的に言うのではなく、純粋に子どものように自分の想いを表現することです。

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