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なぜシニア、なのか?

では改めて自己紹介の続きにになります。
なぜシニアなのか?
アメリカ・ダートマス大学のデービッド・ブランチフラワー教授の調査によれば、日本人の最も幸福度が低い年齢の平均が49歳、反対に最も高い年齢が82歳ということが2020年に発表されました。これは日本に限ったことではなく、132カ国で調査した結果、いずれの国にも似た傾向が見られています。
確かに、私の周りの40代は概ね不安やストレスを抱えている感じがするし、一方で70歳を過ぎても活き活きと過ごす方が大勢います(もちろんその逆もしかりですが)。そして私自身、中年世代になってから人生の先輩方と話すと、実に学ぶことが多いと改めて気づいたんです。日本はシニア世代の人口が一番多いにも関わらず、中年以下の世代にとってはなんだか遠い存在。世代の壁を作っているのは、彼らがSNSをほとんど使っていないことに由縁するのではないかと思いました。というのも、内閣府の調査では70代以上のスマホの普及率は28%、そしてSNSの利用率はなんと1.3%。SNSで情報を取っている世代には彼らの声はとっても拾いづらいのです。
70歳以上の方は周りに親族以外ほとんどいないという方もきっと多いと思います。私の場合は、ちょうど両親がその世代。あとは近所のバーで知り合って、そこで仲良くなる機会が多いですが、いろんな話をするうちに、彼らとの会話は「学びの宝庫」だって気づいていったんです。
今は風の時代とか転換期とか言われているせいか、啓発本もハウツーよりも精神論や幸福論を唱える内容のものが圧倒的に増えています。でもよく見てみると、ベストセラーと言われるそれらの啓発本の著者のほとんどが30〜40代。まだまだ人生半分以下の段階で幸せの本質って断言できるものなのかな、って個人的に思ったりもしています。一方、今後の老後はこうあるべき論みたいなことを書かれている方も、まだその年齢に達していなかったり。
メーカーでマーケティングを長年やってきた立場として断言できるのが、ペルソナは所詮絵に書いた餅(あくまでも個人的な意見ですが。笑)実際の経験に勝る説得力はないと思っています。
20〜30代の方にもシニア世代からの「学びの宝庫」話をすると、みんなとても関心を持ってくれます。何よりも私自身、彼らからの「学び」によって意識や習慣が変わりました。メディアよりも格段に信憑性と説得力があるからです。
ただ残念なことに、多くのシニア世代はきっとこの先もSNSの発信することはないと思います。彼らの貴重な経験がこのまま埋もれていってしまう。。。こんなもったいないもとはない、そう考えた時に、いっそのことその仲介役をやってみるのはどうだろう、と思い立ったわけです。

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