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10年

起業した時の予定では1年くらい続ければいいかなと思っていました。
続ける気もなかったし続けられるとも思っていませんでした。


オープンにあたり自分の店であるかのように全力で動いてくださる方々のサポートがありサロンを立ち上げることができました。


返せるものなど何も持っていなくて、それなら頑張って返すしかない!期待に応えたい!

この気持ちの一心でした。


すてきなお客様、スタッフと時間を過ごす中で
たくさんの喜びを感じる事も多かった反面、逆の感情もありました。


起業し4年目辺りから10年続ければ報われなかった事も何か変わるのかもしれない。

全てがこれで良かったんだと思える日に変えられるのではないかと希望を託してきました。

いつしか私にとって10年を迎える事は大きな目標、ゴールになっていました。

今よりもっとうまく別の何か違う事をはじめたいとも考えるようになっていました。


2020年突如コロナ禍に。

お店、スタッフを休ませ営業ができない状況に。

先が見えない中どう決断すべきか、何が正しいのか考えていました。


お客様にキャンセルをお願いする電話をかけながら、まさか予約を断る日が来るとは。
そんな事を思いながら一つの考えが浮かび上がっていました。

目標としていた10年は迎える事ができなかったけど9年。
1年早いけどこのタイミングでお店を縮小、または閉めてもいいのではないか?と思い始めていました。

これがタイミングなのかもしれない。

そんな事を考えながらお客様に電話をかけると。

「また再開したら行きますね!」

「絶対お店続けてくださいね!なくなったら困るんで。」

「辞めないでくださいね。kellyさんが大好きなんで!」

「お店が再開したら使える前売りチケット作ってくれたら買うんで教えて下さい。」

......…。


こんなにも愛されるほどスタッフは日々お客様を大事にしてくれていたんだと知りました。

スタッフの子達が今できる事をしましょう!
と言い少しでもお店のために何かできないか必死に考えてくれ行動してくれました。

kellyにはとても素晴らしいスタッフ達がいてくれた事をコロナ禍で気付かされました。


今まで立ち止まり自分自身と向き合う時間などなかったけど自粛中に強制的に考える時間となりました。


時には苦しい事から逃げたくて
逃げ道を作りながら踏ん張っていたんだと思います。


コロナがありマイナスなこともプラスにできた!と言えるほど何かを形にしたい、強くなりたい。
何よりもまだこの場所で皆んなと仕事がしたい。
そう思いました。


コロナ禍で不本意に得た時間で1番の学びはkellyスタッフの素晴らしさ、大切さでした。

スタッフを輝かせたいと思いホームページ、Hot Pepperのページを充実させました。


今日までたくさんのモノを捨て、失いながら歩んできました。


それと引き換えに私が得たものは
共にお店を創りあげてくれるスタッフがいることです。


kellyスタッフが私の誇りです。


こんな私とここまで共に歩んできてくれて
本当に、本当にありがとう。


kellyが存在できるのは数あるサロンの中から足を運んでくださるお客様がいて大事なお客様を迎えるスタッフがいてくれるからです。

関わってくださっている取引先の方々を含め心から感謝しております。


数年後振り返った時も今日と同じ気持ちになれるよう日々を歩んでいきます。

これからもkellyをよろしくお願いいたします。

-Written by Keiko Fujinori

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