1週間の引っ越しドライブ
DAVIDと私はシアトルから、乗用車1台のトランクと
後部座席に積める荷物だけで、1週間かけて2021年
10月末にドライブしながら、アリゾナ州ツーソンに
引っ越した。
シアトルからオレゴン州にまず高速道路をひたすら
南下して、海側の道へ出た。
途中、隣のオレゴン州のDAVIDのいとこ達の家
(①ベイシティ②ニューポート)に寄り道して、共に
夕食を食べながら過ごす時間は、積もる話が後を
尽きなかった。
この2つのいとこ達のお宅での滞在で、私達の乗用車
1台での「引っ越し」は事前に一切言っていなかった
ので、とてもビックリされたがお互いのお話を
タップリ出来たので、とても充実していた。
その後、オレゴンの南端に近い私の友人は長野県の
穂高養生園で一緒に働いた仲間で、私と同じ様に
アメリカ人の夫と③アップルゲートバレーに暮らす
Nさん。
アメリカで家族皆でアルパカを育てながら、お野菜も
手作りしつつ、お子さんを育てながら、ご主人と新しい
ビジネスも始めているNさんとの再会は、お互いアメリカ
移住前以来だったので、とても楽しかった。
Nさんの新鮮なお野菜を一緒に収穫し、お話ししつつ
夕食を摂りながら、ご主人やお子さんも一緒に暖炉の
あるお宅で、とてもリラックスしてノンビリ過ごせた。
その後はカリフォルニア州の④サンノゼで1泊し休憩。
進路を東から西へ変えて、DAVIDの家族旅行の思い出が
詰まった⑤サンタバーバラで、海のエネルギーを
再チャージ。
ラストは⑥パームスプリングスに滞在して、トータル
2700kmの道のりを7日に分けて、1日のDAVIDの運転
距離が平均300〜400kmになる様にプランを立てた。
1週間のドライブでDAVIDがずっと運転している間、
助手席で寝るのは申し訳ないので、本当に色々な話を
し続けた。
シアトルで始まった結婚生活は9年間、MOMが亡く
なった後、彼の両親やふるさと、友達や昔の思い出が
深く残り過ぎるシアトルは、冬の4ヶ月の雨の時期が
私にはとても辛く感じていた。
コロナ禍で色々大変な時を過ごしたが、そろそろ慣れ
親しんだDAVIDの故郷で暮らし続けるのはもう終え、
別の場所でのリフレッシュ＆新しい暮らしをココロが
求めていた。
2021年3月にアリゾナ州ツーソンにDAVIDが初めて、
連れて来てくれ、シアトルは未だ寒い冬の終わりで
アリゾナの温かさにとても強く魅力を感じた。
DAVIDは以前友人とサボテンの山をハイキングした、
ツーソンでの思い出があり、自然のタフさを私も
目の当たりにして、シアトルの都会的な感じよりも
ノンビリしたヤシの木の風景と、ゆったりした街の
雰囲気が気に入ったのだ。
シアトルの冬の4ヶ月の長い雨期とアリゾナの酷暑の
夏2〜3か月を交換する方が、健康的でパワフルな太陽や
山の自然なエネルギーをアリゾナの方が、より身近に
感じられると思った。
全然知らない土地で、毎日ピーカンのお天気のアリゾナで
次の展開を私達にプラスしてもイイと思え、DAVIDと
引っ越し計画を立ててから、不要なモノをいっぱい
断捨離した。
1週間のドライブの旅は、思い出や家族との記憶、
ココロに溜まった様々な想いお互いに話し、毎日が
とても充実していた。
コンパクトに車に詰めるだけの生活用品を積み、アリゾナで
シンプルに2人だけの暮らしを再スタートをする前の1週間の
車の旅で、お互いの気持ちの洗い出しがサッパリ出来た。
アメリカは一つの州がまるで1つの国みたいに、法律も違うし
政治の影響も異なり、住む人のキャラクターも様々。
シアトルのあるワシントン州からスタートし、オレゴン州、
カリフォルニア州、アリゾナ州に至る引っ越しの旅は、私達の
結婚生活の第2ステージの始まりとなった。
DAVIDと一緒なら、私は世界中のどこに住んでも大丈夫。
自分達への絶対的な信頼と、二人で作り出す新しい暮らしは
未知なる発見になると、とてもワクワクしたのを覚えている。
長い人生も、まるで旅みたいなモノ。
終わりがあっても、途中のプロセスはどの様にも楽しめる。
子供がいない私達は旅が好きなので、一軒家を持つよりも、
アパート等のシンプルでコンパクトな暮らしで、移動できる
利便性・快適さが私達に合ってる。
DAVIDも私も未知なる体験や冒険、新しいチャレンジが
好きなタイプで似ているので、1週間のドライブでの
引っ越し旅は忘れられない思い出と、アリゾナ暮らしの
スタートとなった。
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