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新型ウイルス猛威の中で発送電分離が開始「エネルギー大転換」

新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るい、私たちの先輩が長い歴史を刻み構築してきた、社会システム、経済システム、政治システム、グローバルシステム、あらゆる秩序が崩壊しつつある時代の狭間を迎えています。

SNS上では「#StayHome」「#StaySafe」「#おうちで過ごそう」などがトレンドになっている一方で、日本では早すぎたとの批判もある安倍総理の学校休校要請も相まって自粛疲れや気の緩みといった現象も聞かれています。

そんな中であっても、日はまた昇り季節は移ろいます。今日から新年度スタート。ということでまずは、新入生・新社会人の皆さま、ご入学・ご入社、手放しで喜べる状況でない方も多いと思いますが、節目は節目。お祝い申し上げます。

さて先月のことです。

まだ新型コロナウイルスの話題が中国国内やクルーズ船にとどまっていたころ、私たちのClimate Journalist としての2020活動が始まりました。その体験記などをいつ公開しようか迷っていましたが、発送電分離が実施される今日が一つの節目と感じたので久しぶりの更新です🌎

最後にClimate Journalistとして今の状況に思う結論がまとめてありますので、ちょっと長くなりますが最後までご一読いただけますと幸いです。


今回の舞台は、日本科学未来館で行われていた「どうする!?エネルギー大転換」(画像はイベントHPより)

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この展示は、2017年にドイツ博物館で開催された企画展「energie.wenden」(エナギー・ヴェンデン)を基に日本のエネルギー事情を考慮したアレンジが加わったものです。化石燃料、原発、再エネ、送電線、モビリティ、バッテリー、住宅など、10のテーマごとに設けられた質問が用意されています。


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入口で専用の投票シートを受け取り、自分が国会議員になったつもりで賛成できる選択肢を選びます。選んだ選択肢には、いろんな立場の人から、賛成や反対の意見が出てきます。


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「あ~なるほど、立場が変わればそういう意見もあるよね!」と気づかない視点に気づかされることもあれば、

「そんな無理やりな理屈をみつけて反対する人もいるんだ…」という変化球もあって、どう説得させるか悩む楽しさもありました👍

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4つ以上のテーマに答えると、いよいよ最後の投票ボックスに進みます。このボックスにカードをさすと、以下の6つの中の、エネルギー転換政策における自分のタイプがわかります。

1️⃣市場経済タイプ

2️⃣社会的良心タイプ

3️⃣グローバルタイプ

4️⃣科学技術タイプ

5️⃣環境保護タイプ

6️⃣法規制タイプ


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私は10のテーマすべてに自分の意見を表明し投票した結果、「社会的良心タイプ」でした。社会的良心タイプのエネルギー転換における思想は、社会のあらゆるところのあらゆる人々に同じように実現されていくべきもの。(分散型の技術に焦点を当てたらいいよってプチアドバイスもついてきました。)だそうです。

うん、けっこう当たってるかもと思いました👀✨


エネルギー問題だけでなく、気候変動問題全般において、基本的な私の考え方は「あらゆる人・モノ(たとえ石炭でも)に平等な解決策を」というのが根本にあります。

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ちなみに、YouTuberパートナーのシゲトさんは、そんな平和主義は理想論だ、排除すべきものは排除!といった感じ。私とは真逆の思想のタイプです。なのでどんなテーマでも必ず議論が白熱します(毎回ほぼケンカ…)


昨年のCOP25(気候変動枠組条約締約国会議)の期間中は撮影さえ協力し合ったものの、やはり初日から険悪ムードでした。笑

おなかが減っているのに取材が全然終わらないことや空港で待ちぼうけさせてしまったことではケンカになりませんが、気候変動のこととなるとお互い我が強いのですね。

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(気候マーチ取材@スペイン・マドリード)

でも、こうした対立の先に新しい概念の発見や解決のヒントがたくさんあるので、違う考え方がぶつかるのは面白いな、と感じます。

Climate YouTuber「気候戦士ケイコとシゲト」はコチラをご覧ください。COP25の様子も公開していますよ🌎

ちなみに今回の展示会の取材は、土曜の午前でしたが、思っていた以上にたくさんの人が訪れていて、意外とエネルギー転換に興味・関心のある方が国内にもたくさんいらっしゃることがわかりました😉❤

人間のご先祖様がアフリカの地から旅をはじめ、肥沃の三日月地帯で定住生活を手に入れ、大河沿いに多種多様な文明や文化を築き、石炭や石油の産業が始まり、経済活動を発展させてきた何万年の歴史の中で、いま私たちの価値観は大きく変わろうとしています。

発送電分離が始まり、再エネの導入拡大や新規の参入など電力市場は期待されているような転身が遂げられるのでしょうか。おととい(3月30日)、日本が国連に提出する新たなNDCでは目標の据え置きが確定しました。ウイルスとの攻防でわかったことは、地球規模の危機は世界中一丸となって対処しなくては打ち勝てないということです。

気候変動や新型ウイルスがもたらす人類にとっての猛威と共存し、次の時代も一人一人が自分らしく希望を失わず生きるために、Climate Journalistとしていま私にできることを考えて今年も発信していきたいと思います。

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