ちたへんりーさん『滑稽』のライナーノーツを読んで


『滑稽』
 この曲の好きなポイントでレポートを書いてしまうほど心に響いた曲。
自分のことを「滑稽」とまではいかずとも、ちょっとそんなところあるよなって思っている私は、ちたへんりーさんがこの曲でどんなライナーノーツを書くんだろうって、楽しみにしていた。
「広く浅く」
 ちたさんはライブ配信でリクエストされた曲をどんどん演奏してくれる。決して「広く浅く」とは感じないが、一度ラジオだったかな、、言っていた。
曲を聴く時に、曲の雰囲気やジャンルで聴く、聴かないと決めず、とにかく聴いてみるというようなことを。ちたさんの弾き語る曲の幅広さは、ちたさんのこういう姿勢からきているものなんだなって、すごく感じた。
 「27クラブ」に憧れをもったというちたさんの過去。「プロ野球選手になるんだ」と同じ感覚で思っていたということに、随分大人びているというか、そういう感じ方が、ちたさんの世界観にも繋がっているのかな、、なんて感じた。でも、27歳で死のうという考えが変わっていて良かった。その気持ちが継続中だったら、あと1年半もないから、、。私には、ちたへんりーの音楽が必要だから。
 10年後よりも、今日の方が生きる上での最重要事項、、、まさに私は"今日を大事に”という気持ちが大きく。親戚や家族が立て続けに亡くなった時期があって、近しい人は死に目にも会えずに亡くなってしまった。そんな風に身内を亡くしてしまうと、亡くなったっていう実感とか、日常への感覚がバグってしまい、自分だけが取り残されたように感じる。お見送りを済ませ、やるべき事を片付けるうちに実感は湧いてくるのだけど、そんな時に思ったのが"自分もいつ死ぬか分からないな”って事だった。そんなに行動派ではなかった私だけど、あれもやろうこれもやろうって、、そう思い、クローゼットの奥からかつてやってみたいと思ったけど挫折したギターを引っ張り出した。いろいろな弾き語り動画を見ていた時に衝撃が走ったのが、紛れもなく"ちたへんりー”なのだ。のめり込むのも早かった。それからは、SNSも、ライブハウスも、ライブのために東京に行くのも、そしてnotoだって、、、初めて尽くしのことばかり。ちたさんで初めての経験をたくさん味わっていることがすごく楽しくて幸せ。
 ちたさんのことに関しては、「広く浅く」ではなく、「広く深く」になっている私だが、たくさんの初めてに出会った今、何かをやることに遅すぎるってことはないなって思う。本音は、、、もっともっと早くにちたさんに出会っていたかったわけだけど、、。その思いを埋めるように、日々ちたさんの音楽に溺れてしまうのだろうな、、、。
 ちたさんが自分自身を殴るような気持ちで作った『滑稽』。ちたさんも自分を滑稽と思ったこと、あったのかな。あったとしたら、その滑稽さはきっとちたさんらしさで、「滑稽」っていう言葉の意味そのまんまではなくて、私の大好きな"ちたへんりーの世界観”なんだと思う。ちたさんの世界観が大好きで、大切に聴きたい曲ばかりで、この『滑稽』についてもそう。大好きな歌詞、ギターアレンジ、楽器の音たち、曲の展開、ちたさんの歌声、、、好きなポイントが多すぎる。

『滑稽』大事に大事に聴いていく。
ちたへんりーに出会えたことが本当に幸せ。
これからも私は『ちたへんりー』を「広く深く」味わっていきたい。

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