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大人の英語学習に必要なこと

英語を使いこなすには、とにかく使う!

「言葉は生き物」と言われます。

「生きた英語」を使いこなせるようになるには、実際に使うことで場数をこなし「使い方を知ること」が不可欠です。

語彙や表現力も、テキストに書いてある単語や熟語を丸暗記するのではなく、実際に使ってみたり使っているところを観察することで、ニュアンスや使い方が掴めます。

ただ、そうは言っても闇雲に英語を使うことだけをお勧めしたいわけではありません。「英語はノリだよ。分からなくても、ガンガン喋っちゃえば何とかなるんだよ〜」なんてことを言う人が時々います。

基本的には、その通りかもしれません。日本人に「英語は苦手」という人が多いのは、勉強して知識はあっても英語を使うことにあまりに不慣れであることが一因だと感じるからです。ですからノリでも何でも、とにかく使ってみることが大切であるということには同感です。


そして必要に応じて「頭で理解する」

ただ、英語力向上を目指すのであればノリや勢いだけでは難しく、「頭で理解する」ことも重要です。

ただし、いきなり英語の教材を最初のページから順番に学んで暗記したりするのはお勧めしません。

なぜ、お勧めしないかというと、(よほど勉強が好きな人でもない限り)、勉強するという作業そのものを目的にしてしまうとモチベーションが続かないからです。そして、仮に素晴らしい精神力を発揮して教科書に書いてあることを最初から最後まで覚えたところで実際に使わないと身につかないからです。

では、どうしたら良いのでしょう?

「実用的な英語」そして「自分に必要な英語」を効率よく身につけたいのであれば「実際に使う」ことに重点を置きながら、必要な時に「頭で理解する」ことをお勧めします。生活の中で英語を使う機会がなければオンラインの英語会話レッスンでもなんでも構いません。まずは使って英語に触れてみて、疑問に思ったことがあるときに教科書で確認して頭で理解するのが一番です。(昨今は教科書がなくてもインターネットで参考になる情報がたくさんあるので便利ですね)

以前のブログで、言葉の構成要素の意味を知ると言葉のニュアンスが掴めたり、語彙が増えたり、知らない言葉に遭遇した時でも理解しやすくなるということを書きました。

言葉の構成要素というのは、接頭語や接尾語など、「文法」のカテゴリーです。文法は知っておくと便利なものではありますが、私は教科書の最初から最後まで網羅しようとしたりするよりも「説明書」のように考えれば良いと思っています。

電化製品の説明書を例にお話しましょう。
新しい電化製品を買って使い始める際には普通は説明書を読みます。初期設定などをして大体の使い方が分かったら説明書は仕舞い込んでしまうことが殆どなのではないでしょうか。製品を使っていて何か分からないことがあった時には、引っ張り出してきて確認する。そして必要なことが分かれば、また仕舞い込んでしまう。

必要な時に必要なことだけ分かればよいのですから、説明書を最初から最後まで全て読み込んで理解したり暗記したりすることは普通はないですよね。文法も同様に、英語を使いながら分からないことや疑問に思うことが出てきたときに確認すると効率的です。

これは文法に限らず発音やリスニングも同じです。英語の発音やリスニングが苦手という人も多いかと思います。「英語で話すの苦手〜💦」と思いながら喋り続けている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これが子供だと、英語環境に置かれて喋ったり人の話を聞いたりするうちに「自然に」発音やリスニング能力が身につきます。(羨ましいです。)

しかし大人になってから語学を学ぶとなると、なかなかそうはいきません。
だから、必要に応じて「頭で理解する」ことを意識的に取り入れるのです。

例えば、自分が苦手だと感じている発音や、いつも聞き取れないと感じる単語があったら、発音記号を調べて「頭で」音の成り立ちを理解します。一旦頭で理解した音の成り立ちを意識しながら英語を聞いたり喋ったりすると、何もしないで「苦手」だと思いながら会話しているより習得できる確率があがります。(これは是非試してみて欲しいです!)

「英語が使いこなせるようになりたかったら、とにかく使うこと!!」というのは何度繰り返しても強調し過ぎることはないと思うほど大切です。でも、大人が母国語でない言語を学ぶ際には、「使う」ということに加え、必要に応じて「頭で理解する」ための作業も入れると良いです。このバランスが鍵です!

使いながら吸収したものを整理するイメージですね。
英語に触れる中で「あれ?」と何かに気づいたり、疑問に感じたり、どうしても乗り越えられない壁に当たってしまったように感じる時には、文法や発音記号を調べて「頭で理解」した上で、「英語を使う」をやってみると自分の中でストンと納得できるような感覚が出てきます。

言葉の要素の規則性や使い方のルール(これが「文法」ですね)が見出せたり、発音記号を見て音の成り立ちのロジックが分かったらシメたものです(!)

説明書で使い方を確認するように、実際に使う中で気になった英語の「文法」や「発音ルール」を確認して納得できたら忘れないし、教科書を最初から最後まで網羅して覚えるよりも、ずっと効率の良い学びが得られる筈です。

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