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"Sometimes"と"Sometime"の違い。そして、"Someday"と"One day"

"Sometime"は「いつか」

"Sometimes"と"sometime"は最後に"s"が有るか無いかで意味が違います。  "Sometimes"と、「s」が付く場合は「ときどき」という意味
例:”I see him sometimes”(彼とはときどき会う)

では、「s」がつかない"sometime"は・・・というと、こちらは「いつか」とか「そのうち」という意味になります。
例:I will see him sometime soon(近いうちに彼に会いますよ)

"Sometime"(いつか)で思い出すのが、アメリカでの大学時代に寮に住んでいたときのことです。その寮には共同のバスルームとキッチンがあり、私はときどき無性にご飯とお味噌汁が食べたくなって共同のキッチンで作っていました。
当時は今ほど和食がアメリカで馴染みのあるものではなかったこともあり、私が共同キッチンでお料理していると、かなり珍しがられて寮内から色んな人が覗きにきます。

特に、料理現場(?)に必ず現れる女子がいて、彼女は私がご飯を作っているのを観察しながら必ず(本当に必ず!!)「Can you cook me a meal sometime?(いつか私のためにご飯作って)」と言うんです。

でも、sometime(いつか)」じゃなくて「いま食べれば?」と誘っても絶対に食べないんですよね〜。きっと興味はあるけど、食べる度胸はなかったんでしょうねぇ。。。学生だし、田舎だったし、当時は和食なんて本当に馴染みがない、得体の知れないものだったんだと思います(笑)。

この場合の「いつかご飯作って」というのは、「何月何日」と日程を決めているわけではないけれど、同じ寮に住んでいるし、「近いうちにお願い」といったニュアンスです。

結局、彼女が私の作ったご飯を食べることはありませんでしたが(汗)、”sometime"で表現される「いつか」は、通常は比較的近い未来のことで、実現の可能性も高い場合に使います。


"Someday"は、遠い「いつか」

"sometime"と似た言葉に、"someday"があります。これも特定しない「いつか」を示すのですが、"sometime"よりも遠い未来の「いつか」です。

映画「オズの魔法使い」の"Over the Rainbow"という有名な歌があります。虹の彼方にある自分が夢みている世界についての歌で、"someday I’ll wish upon a star"(いつかお星さまにお願いして・・・)という歌詞が出てくるのですが、この"someday"(いつか)はかなり遠いです💦

"Someday"は、お星様にお願いするくらい現実味がない"sometime"と比べると、かなり遠いい「いつか」です。

日常会話の中でも"someday"(いつか)という表現は使いますが、「いつか海外で暮らしてみたい」など、予定もないし実現可能かどうかわからないけど「そんなことが起こったらいいな〜」というニュアンスで使う言葉です。

決意を持った、「いつか」〜"one day"

「いつか」という表現には、"one day"もあります。
"One day"といえば、なんと言っても有名なのがキング牧師の"I have a dream "(私には夢がある)の演説です。

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: "We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal."

I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.

I have a dream that one day even the state of Mississippi, a state sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of oppression, will be transformed into an oasis of freedom and justice.

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

I have a dream today!
(キング牧師「私には夢がある」1963年演説 一部抜粋)

ここで韻を踏みながら何度も出てくる"one day"は、特定しない未来の「いつか」ですが、"someday"の「いつか」より強い願いや意思を感じさせる表現です。

"Someday"が、夢の世界に行けるようお星さまに願ったりする「いつか」であるのに対して、"one day"は「その日は必ずやってくる」というニュアンスを感じさせる「いつか」です。ただ、それは"sometime"ほど近くもなく、気楽に実現できる感じでもない「いつか」なんですよね。

シンプルな言葉ほど意味が深い!?

"Sometime" "sometimes" "someday"と"oneday" ・・・今日はちょっとややこしい話になってしまいましたが、"Some"とかoneという単語はシンプルでありながら実際にはいろんなニュアンスを含んで使われることも多く、掘り下げてみると面白いです。

こういうシンプルな言葉はニュアンスを確認しながら聞くと楽しいので、英語に触れる機会があるときにはアンテナを立てて観察してみてくださいね。

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