2度目の人生はゴミ箱だった
前回の記事で、私の通っていた地元香川県の小さな絵画教室(研究所)「アトリエ孤路庵研究所」での出来事を記述した。
今回も、引き続きアトリエの話をひとつ。
S先生は物を捨てられない症候群なのだが、捨てられないどころかさまざまな物を拾ってくる。拾ってきては、棚の上や石膏像の周りにオブジェとして展示し、ゆくゆくはデッサン、着彩のモチーフとなる。年々増え続ける謎のオブジェ(モチーフ)により、1週間前に描いていたデッサンの続きを描くためには、自分のモチーフを発掘するところから始めなけ