見出し画像

今季ドラマの一押し

 今季ドラマでそろいましたね!

何だか、興味深いドラマが多くて、録画しまくりの日々・・・

その中でも、断トツは、何といつても

NHKの土曜ドラマ「空白を満たしなさい」です。

圧倒的に、重厚且つ面白い。

さすがNHK、やってくれましたね!

 死んだ筈の人間が、次々に生き返る・・・

というありえない現実が、前提条件のドラマなのですが

これが、全然違和感がない。

見ているほうがすんなり受け入れてしまう。

まず、そこが凄い!

生き返った人たちは、復生してきたと言われるのですが、

家族ともしっくりいかず、社会からは疎外されます。

3年間たってから、復生するというのが、また微妙で、

3年間あれば、夫を亡くした妻も、

悲しんでばかりはいられず、立ち直って、歩き始める。

赤ん坊だった子供は、幼児になり、

父親は、突然侵入してきた異星人のように感じられる。

職場も、すでに人事が入れ替わり、もはや彼の帰る場はない・・・

多額の生命保険の返済を迫られ、

生き返ったこと自体が、罪のようにさえ感じられる。

主人公の「徹生」を演じるのは、柄本佑さん。

生前、彼を精神的に追い詰めていく「佐伯」を阿部サダヲさんが演じます。

このキャスティングだけで、もうワクワ。

「佐伯」不気味です。不気味演じさせたら、

この人の右に出る人はいないと、思わせるほどの、阿部さんの迫力。

めちゃくちゃな論理で、「徹生」や

奥さんの「千佳」を追い詰めていくのですが、

だんだんその論理が、正しいような気がしてくるのが不思議。

「佐伯」とは、一体何者なのか?

視聴者も、恐ろしいほどの勢いでドラマに巻き込まれていく・・・

嗚呼、それにしても 阿部さんの演技力の何と底知れぬことか!

全5話ですから、もう3話終わってしまったんですね。

何も、解決していないけれど・・・

「徹生」は、自分は、自殺したはずがない、

殺されたと信じていたのですが、どうやら自殺してしまったらしい・・・

その事実が、彼を打ちのめしているところで、3話が終わりました。

「佐伯」も自殺してしまったし・・・

ええっ、どうなるの?

 ドラマを見ていて、始めて原作を読んでみたいと思いました。

平野啓一郎 さんという作家のお名前は知っていますが、

読んだことはありません。

これから、読んでみようかと思っています。

そう思わせるほど、このドラマは魅力があるということですね。

後、2話しかありませんが、大事に見ます。

こわばって、硬まって見ます。スマホも見ずに。

だって、申し訳ないですから、

こんなに面白いドラマ見せてもらっているので・・・




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?