一人当たり売上高、世界一のYuga Labはダイバーシティな企業だった話

AkiverseでHRサポートをしているKeikoです。
現在、シンガポールにあるWeb3.0企業、Vict社のHR業務をサポートしています。Akiverse Projectの一貫で行っている企画「深読みシリーズ」の第3弾、今回は、Yuga Labをリサーチ。企業のグローバル化や顧客ニーズの多様化といった市場変化に対応するために欠かせない、ダイバーシティ経営ですが、Yuga labをそんなHR目線で深読みしてみました。

まずは、Yuga Labってなんですか?

日本語で聞いてとっさに浮んだのは、湯がラボでしたが、ユガ・ラボ、英語だとユ~ガラブ。一言で説明するならば、世界で一番有名なマルチメディアの会社、過去最高値で販売されたNFTの会社((27億円、知的財産権を所有)でしょうか?クリプト界隈では、泣く子も黙るデザインです。セレブな方々の所有も多数で、ジャスティンビーバー、マドンナ、ティンバランド、セリーナ・ウイリアムズと大物の名前が並びますが、Yuga Labが飛びぬけているのはその売り上げです。さっそく、去年の決算書を見てみましょう。

https://bestpitchdeck.com/yuga-labs

ざっくり日本円に換算していきますが、まず設立8か月での昨年の売上高が160億円。それだけでも十分すごいのですが、このうちの146億円が総利益(
2021年12月為替レート)、従業員は今年の2月で46人いますが、一人当たりの売り上げ(profits per employee=PPE)は3.2億円なり!

世界でトップクラスの企業のPPEと比べても桁が違います、最強ですね。

https://fortune.com/2020/08/24/apple-microsoft-facebook-amazon-alphabet-profit-per-employee/より

求人の媒体は?

求人を探してみると、Twitterの他、ConsiderからLinkedInに誘導で現在募集中のポジションがありました。このほかにも同社のニュースや企業ロードマップを掲載しているサイト、The Bored Ape Gazetteでも過去にDevも募集していました。ツイッターとGazetteの応募方法はメールアドレスに履歴書送ってねときわめてシンプル。ツイッターの投稿とVC向けのPichdeckは多少前後していますが、Biz Devチームとの連携でタイミングを合わせていけば、採用募集の注目度も上がりますし、効率も良さそうです。

ダイバーシティ&インクルージョン

(Diversity & Inclusion)

多様な人材が集まっているダイバーシティと、多様な人材が一体となって働いている状態を指すインクルージョン。この二つが両立することで人材が定着し、経営上、より良い成果を出すことにつながると考えられています。女性に限らず、高齢者や外国人雇用の促進、時短勤務や在宅勤務なども、この取り組みの一環ですよね。グローバルに顧客を持つ企業、また海外への展開を考えている企業には欠かせないコンセプトです。
 
リサーチの際に、Yuga LabのLinkedInを見ていて、気が付いたことがありました。あれ、女性の名前が多くない??クリプトのお仕事は、リモート勤務がOKの企業が多数、コントラクトやフリーランスで勤務時間もコントロールしやすいので、女性におすすめの業界だと思っています。ですが、ITテック、クリプト界全体の女性の割合はどちらも25%程。子育てもお仕事も両立させたい女性には、もっと参入して欲しい~!

https://www.gemini.com/gemini-2021-state-of-crypto-us.pdf

VCの資金調達用に作られたピッチデックを見てみると、なんとCEOを含む社員の46%が女性です。、意図してなのかは分かりませんが、Yuga Labは性別のダイバーシティという意味でも◎でした。

チームには日本人の名前も?!

少し脱線しますが、もう一つLinkedInで気が付いた事。日本人に見えるお名前の方が3人もいるじゃないですか!とは言え、アメリカは多国籍国家ですし、NFTなどデザイナーさん達はは、本名で登録されない方もいらっしゃるので、実は違うのかもしれませんが、グローバルな舞台で日本の方が活躍されているのを見ると嬉しいですね!

Kenshin Ichikawa  デザインダイレクター
Saki.H       クリエイティブ・プロダクション責任者
Kotaro Tamura   ランド研究所所属でシンガポール在住の元参議院議員田  村耕太郎さん 
     
Teamの多くはアメリカを拠点としているようですが、コロンビア、インド、パキスタン、シンガポールなどをベースにしている方もいるようでした。

クリプト民じゃなかったら

全世界の人口の中で、クリプトを所有しているのは4%から10%と言われています。と言うことは、9割の人はYuga Labを知らない可能性があるわけです。HRという視点からは外れてしまうのですが、Yuga Labが発信している作品は、一般的にどのように見られているのでしょうか?
個人的に興味があったので、日頃お世話になっているコミュニティーで、BAYC(ベイシー)を見ての感想を貰ってみました!

https://www.ledgerinsights.com/bored-ape-yacht-club-nft-founder-yuga-labs-raises-450-million/
  • 微妙な感じのイラスト、でもアートの匂いは感じる!!

  • こんな感じの悪いイラストが描けるなあと感心レベル

  • 一瞬引いたけど、ゆっくり見ると味わいあり。サングラスとか、目に関する広告?

  • 第一印象はアメリカ

  • 若い人にはかっこいいのかな

  • アメコミっぽくて悪くない

そうですよね、見慣れるまでは、私も気持ちの悪いサルと思っていましたから…。プロフィール用のアイコンとして人気のBAYCですが、Yuga Lab、BAYC、NFTもニッチマーケットに属しているんだなと気づかされる結果となりました。話題には上がるけれど実際の所有者はまだまだ少ないNFT、これ、かなりのブルーオーシャンではないですか!

まとめ

Web3、メタバース、NFTとTech最先端を行くYuga labについて深読みしてみました。すでに企業としてあり得ない利益を出しているので、期待値は高めですが、これからどんな成長をしていくのか、気になるところです。
採用に関しても、Biz Devやマーケティングとの連携で採用募集情報にレバレジをかけられないか、また、今Web3やゲーム業界に居ないけれど、優秀な人材をどう巻き込んでいくのかという課題と、NFTのブルーオーシャンぶりを発見しましました。

今回リサーチしていく中で、とても参考になった、Yuga labのピッチデックです。公開されていますので、ご参考までに!

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