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まもられている

まもられている

まずは こどもを学校へ

お腹イタのお薬 飲んでから
初めてひとりで 乗せた タクシー
運転手さんが 優しかったと
無事 登校

私は自転車 実家へ向かう
今朝の電話は 母の声
「お父さんが体調悪くて 起きない」と言い
「お父さん ずっと寝ている」とも言うし
「お父さんが体調悪いと言ってる」とも言う

私が電話で父と話して
様子を聴きたい と言ったけど
「お父さんに電話してはいけない」と
母は 言う

電話できないくらい 体調悪いのか
全く様子わからない
ただ
すこし
母の話す 時間軸は
絡まっているようだ… と思うけれど
電話口では ほどけない だから

「今から行く」と
自転車 走らせる
救急車が必要なのか?と
思いつつ
実家に着いた

実家の前に
知らない自転車がある
誰か来てる?
そんなおおごとなのか と
あせる
そして 
玄関先で 父と母が
お客様と立ち話しているのを
見つけた

わけ わからないけれど
無事だった
無事だった それだけでいい

こっそりと
裏口から入って
おにぎりとくだもの置いて
帰ろう とした時
私のケータイが 鳴った
父から
「どこにおるん?」
「お父さんのお布団のとこ」

期末テストの今日
「孫を学校へ連れてゆくのが生きがいだ」
という父は
どうして 朝
電話がかからないのか
不思議だったらしい

母は そうっと
笑っている
少女のように 可愛い


帰るね と私
実家をあとにする

暑さで 倒れそうになりながら
いや
今 倒れるんじゃないか と思いながら

自転車で
引き返す
コンビニに寄ってお弁当を買う
理性は まだ
残ってた
…今日は 給食がないから…

どこで倒れる?
どこで倒れる?
どこで倒れる…?

部屋に着いてもまだ
思ってた
私は
どこで倒れるんだろう?

もう限界 のようだと
思ってたけど
フローリングに座って
一番に 言わなくちゃ と
声が出た

父が
母が
無事だったことを
ありがとうございます


まもられている

まもられている

もうだいじょうぶ
と思えたのは
「担任の先生が送ってくれた」
と帰宅した
こどもを
迎えたときだった

 先生は気をつかってくださって
 お姿見せずに
 お電話だけをいただいた


まもられている

まもられている

きっと
まもられている


たいへんだけど
まもられている


倒れそうでも
まもられている


倒れたとしてもきっと
まもられている

どんなふうにかはわからない
ただ
いちばんふさわしい様で
まもられている

まもられている


あなたも きっと

まもられている


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