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親父の亡くなった年齢になりました。

先日、誕生日を迎え、いつの間にか63才になりました。
フェイスブックやメール等でたくさんのお祝いメッセージを頂戴しました。

この場をお借りしてお礼を申し上げます。
ありがとうございます!

実は私の父は63才で亡くなりました。
肺気腫でした。

父の亡くなった年齢になりました。
少し当時の父のことを思い出してみました。

結婚当時は厳格な父だったそうですが(母談)、
私の知っている父は、いつも陽気で、
人を笑わせては喜んでいるような人でした。

入院中も、呼吸を楽にするために酸素のチューブを鼻に装着していました。

しかし、見舞客が来ると、
わざとそのチューブを鼻の中に押し込んで、
変な顔を作っては笑わせていました。

亡くなった時には若い看護婦さんが、
わんわん泣いていました。

きっと毎日ちょっかい出してからかっていたのだろうな、と思いました。
(こういうところは私も引き継いだと感じているところです)

私の結婚式の時の父の思い出があります。
サラリーマン時代の26才の時です。

この日の父は、さぞうれしかったのか、
妻の友人の若い女の子たちに囲まれてか、
とても上機嫌で、かなり酔っぱらってしまいました。

母とデュエットで歌うはずの
「みちづれ」も歌えないほどでした。
(せっかく練習したのに、と母はご立腹)

そして、式の最後に、両家を代表しての父の挨拶になりました。

足をふらつかせながら、私の方に手を向けて
「これがおれの息子だ~!」
と言っただけでした。

この時は、皆そんなこと知っているよ。
すごい挨拶をしてしまったなと思いました。

しかし、今考えると、
「どうだ、これが俺の息子だ。
大学を出て、浜松の会社でしっかり働いている息子だ」
と誇らしく思ってくれたのではないかと思えるのです。

看護婦を
泣かせるオヤジ
見事なり
さういふものに
私はなりたい

(宮沢賢治をパクって詠む)

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