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コレクタブル分散保有サービスのDay1レポート

ミニッツというライブコマースのマーケットプレイスを提供しているケイキです。

RENDEZ-VOUS(ランデヴー)というコレクタブルカーの共同所有サービスの納車式にお誘いいただき参加させてもらいました。同じコレクタブル領域で事業展開している視点から感じたレポートをまとめています。

購入の喜びは分散されない

納車は某倉庫にて開催されました。納車式には2,700万円するFerrari / Testarossaを分散で購入した8名の全オーナーが集まっていました。納車の瞬間は動画のような形で姿を現し、会場は大いに盛り上がっていました。私のような素人は大衆車の納車でも喜ぶ訳で、このような何千万円もするような車の納車式で盛り上がらない訳がないです。
この瞬間の感情は「分散」と「独占(自己所有)」に違いはなく、全オーナーが私の車が来たという気持ちが溢れ、喜びが8倍になっており、すごく素敵な空間でした。

身銭と共同保有で圧倒的熱量のコミュニティを生む

納車式が終わってからは同スペースに保管されている他の車についてのトークで盛り上がっていました。「こんなエンジン音、車じゃない!!!(アゲアゲ)」やボンネットの内側の構造を見て「どうなってるんだ???(アゲアゲ)」と立ち話が2-3時間繰り広げられているのを見ていると圧倒的異世界で面白かったです。これは共通の趣味であれば必ず起こる現象ですが、共同保有・購入というステップが入っていることで圧倒的な仲間意識が生まれていました。
同じ歌手が好き!で発生する盛り上がりと似たものですが、購買という身銭を切っているからこその運命共同体としての信頼が短期間で生まれる特徴があります。

解決しているイシューはリスク分散ではない

分散保有でよく語られることとしてリスクを分散で保有出来るということが語られます。1,000万円のものを1,000人で割れば1万円で持てるということです。
ただ個人的にはこのリスク管理面での魅力は1要素に過ぎず、元々の商材が持ち合わせている本質的なイシューを捉えないと事業は成り立たないと思っています。
例えば、今回のコレクタブルカーに関して思っていた仮説は、8,000万円の車を1/8の1,000万円で即金で出せる人は本気を出せば8,000万出して1台保有も出来るのでは?ということです。
つまり自身が8,000万円出しても解決出来ないイシューがあり、リスク分散はそれを補うものに過ぎない。それを明確に捉えていたからこそ所有者が集まったのだと思っています。

高額リアル品×分散保有によるコミュニティ力学

弊社がトライしているトレカとは異なり、コレクタブルカーはより高額な市場です。コレクタブルカーは1,000万円や億単位の車体がたくさん存在します。同じ高額分散系サービスでいうとNOT A HOTELさんもありますが、ホテルの対象はよりマスなので趣味性においては異なると思っています。そういう点でバーティカルで高額商品のコミュニティの重要性は高いと感じました。
このコミュニティがリアルでしか体感出来ない乗り物体験と共同保有物が持つ引力で成立する力学が面白かったです。

まとめ

  • 分散保有は独占保有と同じ幸せを分散した数だけ提供出来るケースがある

  • 身銭を切った分散保有のコミュニティ熱量は良い意味で異常

  • 分散によるリスク管理は解決するイシューの1要素に過ぎず本質的ではない(ケースが多いと個人的に思っている)

  • バーティカルコミュニティコマースにおいてはプロダクトが持つ力学を理解して設計することが重要

最後に

現在、ランデヴーでは新たな車体の販売は行われておりませんが、代表の浅岡さんのTwitterで情報発信されるはず!
車もいいけどトレカやライブコマース興味ある方はミニッツも是非ご検討ください!

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