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イグナイトにおける《チューン・ナイト》の偉さを語りたい


はじめに

《チューン・ナイト》というモンスターがいます。

IGNITION ASSAULTで登場した戦士族・炎属性のユニオンで、主に《昇華騎士-エクスパラディン》の効果で装備して即座に装備解除し、《聖騎士の追想 イゾルデ》を立てる動きで使用されるカードです。

この動きはあまりにも有名すぎるため、「《チューン・ナイト》はイゾルデを立てるためだけのカード」とお思いの方も多いのではないでしょうか。

しかしこのネズミくん、実は1枚初動でイゾルデを立てる際に使用されるカードの中でも群を抜いて優秀な1枚です。
その本質を知らないのは非常にもったいない!

今回はそんな《チューン・ナイト》の「偉さ」について語っていきます。

《チューン・ナイト》の相棒

※以下、一度登場したカード名については略称を使用することがあります。

《チューン》の性能を語る上で外せないのが《昇華騎士-エクスパラディン》と《セリオンズ”ブルズ”アイン》の存在です。

《エクス》は召喚・特殊召喚時に手札・デッキから戦士族・炎属性かデュアルモンスター1体を自身に装備できます。
自身は下級モンスターであるため、召喚するだけでデッキから《チューン》を直接装備できるというわけですね。

《ブルズ》は墓地の戦士族を対象として、自身を特殊召喚しつつそのモンスターを装備する効果を持ちます。
自分フィールドの「セリオンズ」1枚と相手のカード1枚を対象として破壊する優秀な効果も持ち合わせていますね。

これらはともに戦士族・炎属性であるため、イグナイト通常Pモンスターの共通効果でサーチ・サルベージできる点が優秀です。

また、《ブルズ》はフィールド魔法《円盤闘技場セリオンズ・リング》でもサーチでき、《竜剣士イグニスP》や《軌跡の魔術師》から《竜剣士マジェスティP》を経由してアクセスすることができます。

これらを踏まえた上で、《チューン》の性能を1つずつ見ていきましょう。

ステータス:戦士族・炎・星1・攻/守500

まずはステータスからです。
何といっても戦士族・炎属性である点が滅茶苦茶偉いですね。

先述のように《エクス》で装備できるのはもちろん、《焔聖騎士-リナルド》の特殊召喚効果の条件を達成できるなど焔聖騎士関連のサポートを受けられる点も地味ながら優秀です。
一応《賜炎の咎姫》で蘇生することも可能ですね。

また、星1であるためサイバース族の《リンクリボー》や魔法使い族の《サクリファイス・アニマ》などの闇属性リンク1に変換できるほか、癖のないレベルであるため自身の①効果も活かしやすいです(後述)。

一応攻守が一致しているため、《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》や《機巧牙-御神尊真神》など一部の機巧サポートに対応していたりします。

②効果後半:装備解除

②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
(中略)
●装備されているこのカードを特殊召喚する。

《チューン》のメイン効果です。ユニオンの共通効果ですね。

シンプルな効果で見落としがちかもしれませんが、名称ターン1ではないのが本当に優秀です。

このため、初動で《エクス》に装備して《イゾルデ》を作った後、墓地へ送られた《チューン》を《ブルズ》で装備して再度特殊召喚することができます。

【イグナイト】は炎戦士サーチによる展開が要となるのですが、基本的に炎戦士は《キリビ・レディ》のように1体分にしかならなかったり、《焔聖騎士-リナルド》や《紅恋の麗傑-ブラダマンテ》のように他に装備魔法を使う前提だったりするのがほとんどです。

それに対し《ブルズ》は初動に《チューン》を絡めるだけで2体分になる便利なモンスターとなっています。
言葉にすると単純ですが、デッキスロットの削減に繋がるため無視できない要素ですね。

昨今【イグナイト】の基本戦術の1つとなっている「ライザー基盤」や「ボウテンコウ基盤」は《エクス》+《チューン》+《マジェP》で誘発ケアしながら《ブルズ》+《チューン》で《イゾルデ》を出すので、現代【イグナイト】の強さを支えていると言えます。

②効果前半:装備カード化

②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
(後略)

装備解除と対をなす装備効果です。当然ながら場を離れない限り装備解除とどちらか一方しか使えません。
ガチ環境ではほとんど使いませんが、カジュアル環境や限定構築戦などではそこそこ有用です。

《咎姫》で蘇生することで任意のモンスターに破壊耐性を付与できるのは覚えておくとどこかで使えるかもしれません。

①効果:チューナー化

①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、このカードをチューナーとして扱う。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。

地味に見えてバチクソ強い効果です。

この効果の発動後はEXデッキからの特殊召喚が1回に制限されますが、この効果を使うのは基本的に展開の最後になるので問題ありません。

多くの場合は《ブルズ》で装備して装備解除からチューナー化することとなります。

例えば制圧型では《ヴァレルロード・S・ドラゴン》や《天威の龍鬼神》などの星8シンクロを立てて妨害としますし、DDB型であれば幻獣機トークン2体と《ダーク・ダイブ・ボンバー》を作るなどが代表例ですね。

また、《エクス》召喚時に《増殖するG》を投げられた際、《虹光》を立てて止まる目的で使用されることもあります。

おわりに

ということで《チューン・ナイト》の解説でした。

1枚でイゾルデになれる炎戦士は近年急増していますが、それでもなお【イグナイト】では《エクス》が最優先で使われています。これは《チューン》の存在あってこそです。

ただ単に《イゾルデ》の素材にするだけでなく、すべての効果をフル活用して運用していきたいですね。

それでは今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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