小休止#11 コンプレックス
コンプレックスが多い人間です。
けれど、それは決してネガティブな意味合いだけでは無く、出会ってきた人が多いからこそ気づいた「自分と世界とのギャップ」であると感じています。
気づきの機会が多いということは、籠っていては気づき得なかった自分を知ることができるということです。
私は、ジョハリの四つの窓という理論を浅識ながら好んでいます。よって、見えない窓を狭くしていくという作業も好きです。
しかし、コンプレックスを軽減する作業はあまりしてきませんでした。
理由はいくつかあるのですが、私のコンプレックスはお金や時間がかかるタイプのもので、実行するにはカロリーが必要だと思ったからです。
また、価値観というものは、時間の経過とともに変動していきます。自分はもちろん世界も。
常にアップロードを続けなければならない…プライベートで。それは、とても辛いことのように感じました。
しかし、2年前、その価値観が少し変わりました。
少しばかりダイエットに成功し、音楽が少しばかり評価されだし、小説で入賞した時のことです。
これらは、私が行ってこなかった「自分を変える作業」という努力を行ったことにより起きた出来事でした。
最近、環境が変わったせいか、幼い頃から悩まされてきた汗の匂いがキツくなり、ふとコンプレックスについて考えるきっかけとなったので、突然にこのようなまとまりのない文章を書いていますが、皆さんはいかがでしょうか。
私のコンプレックスは、太りやすい、猫背、汗の臭い、輪郭の形といった外見的なものから、物事を必要以上に悪く考えてしまうという性格的なものまで多岐に渡ります。
一見、ネガティブなものに見えますが、それらを辿っていくと、自分自身が必死に生きてきたが故の副産物でもあるように思うのです。
太りやすいのは、中学生の時から成人前後まで拒食症と過食症に悩まされてきたから。猫背は、勉強のしすぎと父の背中に似ていると言われたかったから。汗の臭いや輪郭は、遺伝的なものです。
物事を必要以上に悪く考えてしまうのは、「どんな環境でも生き抜いてやる」という今までの教訓があってからこそです。
私は、それらのトリガーを否定したくはありません。けれど、それに一生引きづられてはいけないとも考えています。
そのために、少し心の余裕が出てきたこの3年、コンプレックスを軽減する作業を行うようになってきました。
ダイエットが少し成功した経験を生かして、小説や音楽で結果を出すまで必死に作ってみる。現に、この文章も猫背矯正ベルトをしながら書いています。最近は新しい眼鏡を作り、脇下にボトックス注射を受けたりしています。
性格的な問題は、きっと長い時間がかかるでしょう。誰かを信じたりすることが、今の私には少し難しいように。それでもこうした小さな自分自身への成功体験を重ねていけば、無理な話では無いはずです。
この文章も、「2ヶ月まともな文章書いていないな」という罪悪感へのリハビリです。
小休止を挟んで行きながら、少しずつ少しずつ、心の歪みを整えていきたい。
曲がってしまうほどに必死に生きてきた自分を大切にしていきたいのです。
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