POLYSICSへ私なりの愛をこめて
「そんな話は聞いたことがない」
そう言われるかもしれないが、私はPOLYSICSが好きだ。
ずっと世界で一番愛して憧れている女性、スーパーベーシスト・フミさんを有しているのだ。
そりゃ好きに決まっているだろう。
華奢な身体とかわいく強い声とさらさらの髪の毛を振り回しながら、ぶりっぶりでごりっごりでゴキゲンな音をこぶりなYAMAHAから繰り出すその姿。
私の元には、緑の軍曹が連れてきてくれた。
母が買ってくれた『You-You-You』
その母は、芸術面についての「よいもの」は幼いころから、ガンガンと与えるタイプであった。
そう。5歳の私を聖飢魔Ⅱのライブに連れていき、幼稚園の頃の私にエヴァやAKIRA、宮崎監督作品、今敏監督作品を与え続けた女。
(特筆して感謝しているのは、毎月「なかよし」「りぼん」「ちゃお」はもちろん「プリンセスゴールド」という少し大人向けの漫画雑誌があったことだろうか)
話を戻して、恐らく、そのCDにはDVDが付いていたのではないだろうか。
そのあたりでライブをするメンバーをブラウン管の向こうで見つけた気がする。
「しゅごい」
このフィーリング&グルーヴ勝負のこのびりびりとした一生ものの感覚を小学生の私は受け取った。
まずは、かっけえ音楽をありがとう。POLYSICS。
好きすぎて、
「もっと周りには好きな人がいるに違いないから、私などが好きと言ってはならぬ」
と、ひた隠しにした10代。
新譜を手にするたびに、びりびりとした。
心がいっぱいになった。
20代でその呪いは徐々に解かれていき、ワンマンライブも行くようになった。
生音はもっとびりびりした。
一昨年の25周年のライブも、去年のART-SCHOOL、syrup16gとの3マンも。
私はとってもびりびりした。
拳を振り上げた。
私が地蔵にならないライブはPOLYSICSだけである。
本当にずっとずっと、ステージでキラキラしてくれてありがとう。
私のお守りになってくれてありがとう。
そうした気持ちで去年30代に足を踏み入れたことを覚えている。
何度もくじけそうになったけれど、何回も落ち込んだこともあたけれど。
私はPOLYSCISに出会って、立ち上がることができたんだよ。
伝わるかな。伝わるといいな。
きっとそんな人たちがたくさんいるんだよ。
すごいことだよ。だから、本当にありがとう。
そんなフミさんの生誕祭が、今週25日(木)下北沢で行われる。
今年はメンバーの生誕祭があるそうですよ。
もちろん、ほかのメンバーの誕生日もとっても楽しみなのだけれど、フミさんは別格だ。
私はベースであれだけ動いて、言葉選びがエレガントなフミさんのことが大好きなのだ。
ひとつひとつの所作に、必ず相手への尊重が現れている彼女に私は本当に憧れているのだ。
人生で目標にする人がいたら、家族を除けばフミさんと口頭一番に答えるだろう。
そんな日に、素直にひとりの人間として「お誕生日おめでとう!」と拳を振り上げることのできる日が来るとは。
素敵な企画をありがとう、POLYSICS、そして周りの皆様。
今年はこれからきっと、たくさんのおめでとうって言葉が響く素敵な日々になるね。
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