働き方に関する本を書いています。

2021年3月に出版予定です。

ここではその内容を順次ご紹介して行きます。

●5年先、10年先もここで働いていたいと思えるか?

 このような問いを自分に投げかけたとき、答えは「いいえ」でした。24歳で就職し、60歳で定年とすると、40歳を少し超えたばかりの今は、仕事人生のちょうど中間地点だと気付いたのです。だとすれば、まだまだやれることがある、そして転職するなら今だと思ったのです。

 ではどこで働こうかを真剣に考えました。これまでやって来た海洋調査以外の仕事をすることも考えました。しかし、繰り返し考えた結果、やはり海洋調査の仕事が好きだと分かったのです。そして、日本気象協会とほぼ同じ仕事をしている現在の株式会社エコーに転職しました。気象協会に戻ってから7か月しか経っていませんでした。

 海洋調査を続けたいと思った理由の一つには、自分のことが何でも屋みたいに思えて来て、専門的にこれをやったということがないのではないかという気持ちがまたよみがえって来たことも関係しているかも知れません。出向中に書いた論文を、ある大学の先生からほめて頂き、博士号が取れるのではないかと言って頂いたことも頭にちらっと残っていて、もっと専門的な仕事がしたいという思いが高まっていたのでしょう。

 出向中に外部から色々な会社を見ていて思ったことは、エコーは多くの会社の中でも非常に丁寧な仕事をする会社だということです。気象協会の最後の方では管理業務が多くなり、自分で手を動かすことも少なくなっていたのですが、ここで環境を変えて、もう一度技術者として再出発したいという思いが湧き上がって来たのです。

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