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私はいまだにブラアンイーノ展の”The Ship”の長い余韻の中にいる。

私はいまだにブラアンイーノ展の”The Ship”の長い余韻の中にいる。
まったくの僥倖であり、導きだったのかもしれない。

京都で開催されたブラアンイーノ展は、かなり気になっていたとはいえ、私は本来そのためだけに京都にいくタイプの人間ではない。
たまたま大阪で昼までに終わる仕事があった。それで帰路、大阪から京都なら東海道線ですぐだし、ということで行ってみた。仕事の余裕があったわけではないが、2時間ぐらいしかかからないしいいかと思って行ったのだった。こういうことも我ながら珍しい。これは導かれたとしか言い様がない。

その時の様子は上記に詳しいが、あれから1ヶ月近く経つ。
まだわたしはThe SHIPの余韻の中にいる、と感じる。
どちらを向いても音楽なる、親密な暗闇の中で、ブラアンイーノが好きであろう見知らぬ人たちと、思いのほか長い時間を、黙って共有する。
意外なほど大音量で聞くブラアンイーノの楽曲による陶酔感、あの不思議に安らぐ感覚、肉体が液状化して、他の肉体と交流する感覚は、二度と忘れられない。あれこそが真の「イマーシブ」である、リスニングではなく、体験だったと言える。

行けて本当に良かった。そして、行こうかどうか迷っている人には、大いにこう声をかけたい。「なにをおいても、絶対に行った方がいいぞ。」

京都駅から徒歩でいける距離で、 9月3日まで。

https://ambientkyoto.com


ブラアンイーノ展の階段にあったインスタレーション


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