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仕事の記録 AktioNote 小野塚惠美さん カタリスト投資顧問株式会社 取締役副社長COO〈インタビュー〉「投資」をサステナブルな世界への推進力に



SDGsで世は花盛りで、どの会社も、どの団体もSDGsを掲げている状況です。流行とはいえ、決して悪いことではなく、少しでも地球環境や貧困問題、ジェンダーの問題の解決に向かうことであり、とても良いことで素晴らしいと思います。

ただこれらを「良心」とか「思いやり」といったことのみを原動力にしていてはやはり限界がある。たとえば利益を追求して動く企業は巨大な資本力をもっており、あくまで冷徹に効率を重視し、そうでなければ負けて市場から退場しなくてはならない、勝ち負けの世界、そんなプレーヤーがSDGsの逆のことをすれば、とても持続可能な発展は難しいでしょう。

その状況でSDGsをどう推進するか。1つはイノベーションであり、もう一つがESG投資であって、結局はそこが大きなキーになるのだと、この連載の最初に上田さんに聞きました。

そして、この取材で小野塚さんにお話をうかがったことで、SDGsのファクターを市場に持ち込むことで(指標化することで)膨大な資本持つ企業を、SDGsに資する方向に導くということは、実際の所、最も実効性のあるSDGsの推進力ではないか、と思うに至りました。

小野塚さんのインタビューの最後にある、日本のお金の力が低下している、という話も重要な話です。経済だけでなく、知的な推進力も含めてですが、日本に住む我々は、日本が非常に調子が良かった頃(1980年代の短い時期)の夢から覚めていないが、もうすっかり経済的に停滞している、グローバルに見れば相対的にはかなり落ち目になっている。でもそれに日本人の大多数は気づいていない。実際は周囲はもの凄く向上している、経済的に豊かになっている、ということ。

それもあるから、やっぱりたまには海外にいって、できれば少し海外に住んで、日本を客観的にみれた方がいいような気がしています。

小野塚さんは経済の話をうかがった後、数週間後に、フリージャズのライブの客席で偶然隣り合わせました。あまりにもあり得ない偶然、というかもはや不思議な縁に驚きました。

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